かつて明治時代の日本において、多くの知識人や文化人が集まっていた場所、それが「喫茶店」。

そんな時代の流れを脈々と受け継いで今にその香りを届けてくれているのが「純喫茶」というジャンルのカフェ。

実は「喫茶店」にはかつて「特殊喫茶店」と呼ばれる、現在のクラブやキャバレーのようなものがあり、それと区別するために「純喫茶」と呼ばれるようになったという歴史があり、昭和の時代には非常に多く存在した純喫茶は残念ながら現在は少なくなってきている。

しかしながら味わい深い純喫茶で過ごす時間は懐かしさや愛しさに溢れており、時間を味わうためには最適な場所。

今回はそんな時の移ろいを、極上の空間で芸術的なフルーツパフェとともに味わえる静岡県静岡市にある純喫茶の1つをご紹介したい。

お店の名前は「喫茶ポプラ」だ。

・静岡駅から徒歩10分でたどり着くことのできるオアシス、それが「喫茶ポプラ」
こちらのお店、静岡駅から徒歩10分ほどでたどり着くことのできる純喫茶だ。

道に出されているお店のスタンドは濃紺で白抜きの文字、そして翡翠色の「珈琲」という文字が他にはない配色で目を引くデザイン。

お店に続く狭い階段は、まるで別な世界へと誘ってくれるかのような、まさに異世界への特別な通路のような印象を受ける。

次ページ