スウェーデン第二の都市のヨーテボリは、西海岸に位置する街。スウェーデンはスカンジナビア半島の東側に位置しており、かつては外洋へ出る事のできる唯一の港であったヨーデボリは交易の拠点として発展しました。
ヨーテボリの市内には運河が巡らされており、シーズン中には美しい景観を堪能できる観光ボートツアーも人気を集めています。
あまり知られていませんが、市民の足である水上バスはヨーテボリの名所を眺める事ができる穴場的スポット。
それでは、水上バスに乗ってヨーテボリの美しい風景を堪能してみましょう!
「水上バス285番」は市内中心部のLilla Bommens Hamn(リッラ ボメンス ハムン)からKlippans Färjeläge(クリッパンス ファリエレーゲ)間を運行しています。
ヨーテボリは中央を流れるヨータ川を挟んで北側と南側に別れており、水上バスは通勤や通学などにも利用されている市民の足です。
水上バスを利用してちょっとしたクルーズ気分を堪能するなら、水上バス乗り場(Klippans Färjeläge)から船に乗り込みましょう!
料金は大人が30SEK。バスやトラムなどと共通の24時間の乗り放題チケットも使えるので、手ごろな価格で利用できます。
座席は好きな場所に座る事ができますが、景色を堪能するなら二階のデッキがおすすめ。
ヨーテボリでひと際目立つ存在である通称Läppstiftet(レップスティフテット)は、口紅に似ている外観から「リップスティックタワー」という愛称で親しまれています。
最上階は展望スペースになっていて、ヨーテボリの街を一望できる絶景スポット。
地上からだと全体をカメラに収めるのが難しいのですが、水上バスからは綺麗に撮れます。
様々な種類の船が停泊しているエリアはヨーテボリ海洋センター。
13隻の船からなる博物館で、巨大な軍艦や潜水艦などの船内で展示を見る事ができます。
首都のストックホルムも運河が巡る美しい街並みですが、ヨーテボリの近代的な街並みと古い建築の混ざり合う雰囲気も素敵ですね。
丘の上に見える重厚感のある建物は17世紀末に要塞として建てられたスカンセンクローナン(Skansen Kronan)。
ヨーテボリはデンマークやノルウェーとの国境から近く、古い要塞が数多く残されています。
八角形の要塞のスカンセンクローナンには大砲なども備えられていましたが、敵に攻撃された事はなく、その後は刑務所や博物館として利用されました。
ヨータ川を挟んで北側のエリアは近代的な建物や住宅街の集まるエリア。
港町らしい巨大なクレーンが至る所に見られますが、特に目を引くのはこちらのガントリークレーンです。
高さ80メートル、最大50トンを持ち上げることの出来るクレーンは造船所があった時代に作られたもの。隣にあるマンションと比べてみると、その大きさが良くわかりますね。船から見上げると物凄い迫力です。
今ではクレーンのみ残されており、地元のランドマーク的な存在となっています。
水上バスは終点のKlippans Färjeläge(クリッパンス ファリエレーゲ)から折り返し運転をするので、約一時間で出発地点へ戻ります。
西のÄlvsborgsbron(エルヴスボリスブロン)橋を背景に見える、美しい夕焼けも必見です。
ヨーテボリを訪れる際には、水上バスでちょっとしたクルーズ気分を楽しんでみませんか?
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