スウェーデン南部のスコーネ地方のヘルシンボリは、海を挟んでデンマークのヘルシンオアの対岸にある町。

北欧のトスカーナと称されるほどの豊かな穀倉地帯が広がっており、かつては多くの地方領主が暮らしていました。スコーネ地方には、首都のストックホルムとはまた違った文化が色濃く残っています。

今回はスコーネの文化や伝統行事を体験できる、野外博物館フレデリスクダール(Fredriksdal)を訪ねてみましょう!

フレデリスクダールは18世紀に建てられた荘園領主の館と庭園や農地などが敷地内にある野外博物館で、1923年に野外博物館となる時にスウェーデン南部地域のスコーネやハッランド、スモーランド地方などに残る古い建物が移築されました。

北欧では早い段階から歴史的な建物の保存が始まっており、スウェーデンにある世界初の野外民族博物館のスカンセンノルウェー民俗博物館もぜひ訪ねてみたいスポットの一つ。

フレデリスクダールはヘルシンボリ中心部からバスで約10分、徒歩で30分ほどでアクセスできる場所ですが、とても豊かな自然に囲まれています。

地図があっても迷ってしまいそうな広大な敷地。入り口のすぐ側には、ローズガーデンや英国式庭園、フランス式庭園などの様々な様式のお庭が広がっています。

石畳のメインストリートには、お土産店やブティック、ミュージアム、レストラン、ハンドメイド雑貨の屋台なども営業しています。

日本でも人気の北欧雑貨ですが、刺繍が施されたデザインは地方によって模様が違うので、ぜひ注目してみてください。

今回訪れた時には、年に一度の秋のお祭りの「MIKAELI MARKNAD(ミカエリ マルクナード)」が開催されており、数多くの屋台で賑わっていました。

MIKAELI MARKNADとは、スウェーデンの古い習慣の聖ミカエル祭でその年に取れた農作物を捧げたり豊穣が願う行事で、イベントやマーケットが開催されます。

実際に野菜や果物が販売されていたり、品評会のようなイベントやフォークダンスショーなどもあるので観光客も楽しむことができます。

民族衣装や1900年代のヘルシンボリの住人に扮したスタッフが、イベントに華を添えます。

スウェーデンのお祭りならではの屋台グルメも楽しみの一つ。

アーモンドを砂糖で煮詰めた「Brända mandlar(ブレンダ マンドラル)」で、クセになる美味しさでオススメ。

他にも展示や伝統文化を体験できる大人から子供まで楽しめるイベントが多く開催されています。

スウェーデンやデンマーク旅行の際には、ぜひスコーネ地方の伝統を体験できるヘルシンボリのフレデリスクダールに立ち寄ってみませんか?

Post: GoTrip! http://gotrip.jp/ 旅に行きたくなるメディア

名前 野外博物館フレデリスクダール(Fredriksdal)
住所 Gisela Trapps väg 1, 254 37 Helsingborg
営業時間 10-16時(夏季18時まで)
定休日 なし(冬季一部施設閉館)
公式サイト https://www.fredriksdal.se/
料金 大人 80SEK~100SEK(冬季入場無料)、子供無料