フジドリームエアラインズ(FDA)をご存知でしょうか。
フジドリームエアラインズ(FDA)は地域航空会社とよばれる、小型の航空機で近距離の2つの地点を中心に就航する航空会社です。
静岡空港(富士山静岡空港)を拠点に2009年7月23日から運航を開始しており、2018年12月現在、名古屋小牧、富士山静岡、札幌(新千歳)、青森、岩手(いわて花巻)、仙台、山形、新潟、松本(信州まつもと)、高知龍馬、出雲、福岡、北九州、阿蘇くまもと、鹿児島へと就航しています。
愛知県の空港といえば、中部国際空港セントレアの印象が強いですが、フジドリームエアラインズが就航しているのは、愛知県西春日井豊山町にある、県営名古屋空港(名古屋飛行場)。
この県営名古屋空港は、かつては国際線・構内線とも数多く発着していましたが、現在は地域航空会社やビジネス利用のチャーター機など小型機の拠点空港として使われています。
セントレアとは比べるまでもなく、とてもコンパクトな空港なので、時間つぶしには向きませんが、空港に来てから飛行機に乗るまでの時間が短く、導線もコンパクトなのが魅力です。
フジドリームエアラインズは、搭乗手続き(チェックイン)と荷物の預け入れは便出発時刻の15分前までに済ませればよいので、空港というよりも、長距離バスターミナルやフェリーターミナルのような印象さえ受けます。
フジドリームエアラインズは、格安航空(LCC)のように、荷物を預けるのに別途料金がかかるようなことはありません。一人あたり50cm×60cm×120cm以内、合計20kgまで個数制限なしで無料で預かってもらえます。
フジドリームエアラインズの機材は、エンブラエル社製の最新鋭ジェット旅客機 ERJ-170(定員76人)と、ERJー175(定員84人)です。
1機ごとに色が異なる「マルチカラーコンセプト」を採用しており、1号機は深紅のボディーカラー、2号機はライトブルー、3号機はピンクと、カラフルな機体が揃っています。2019年春には13号機が導入される予定とのことで、今度は何色になるのでしょうか。
県営名古屋空港でフジドリームエアラインズの飛行機に乗るときは、タラップ(搭乗用階段)を使うことになります。今どきはちょっと珍しいタラップ、初めて使う方もいるかもしれませんね。
小型旅客機ながら、客室空間は意外と広く、座席にもゆとりがある印象です。通路を挟んで左右に2列ずつの座席配置なので、必然的に「窓際」もしくは「通路側」が選べます。
参考までに、筆者(身長162cm)が座ったときの足元スペースはこのくらいでした。
料金に機内サービスの含まれているため、機内ではドリンクのサービスがあります。コーヒーはカルディコーヒーファームの機内専用のコーヒー豆、もしくはトミヤコーヒーの自然派珈琲『太陽と大地のブレンド』(どちらか一種類の提供で、選ぶことはできません)。
路線にもよりますが早朝便では、クロワッサンの提供もあります。
早朝便以外では、シャトレーゼのベルギー産クーベルチュールチョコレートを使用した、一口サイズのチョコ菓子がドリンクといっしょに配られます。
また、全員に配られるものではないのですが、リクエストをすると創業170年の老舗である馬場製菓の手作り飴をいただけるので、気になる方は客室乗務員さんに声をかけてみましょう。
静岡県茶葉を使った茶飴は、しっかりお茶の味が楽しめる一品。気に入れば購入も可能です。
座席のシートポケットに入っているFDA機内誌は、読み物記事や旅情報がとても充実しています。
筆者が搭乗した際は、2018年秋~2019年冬の号(No.023)で、「古くて新しい岩手」という特集や、FDAが就航している都市の市場の”旨いメシ”めぐりの記事が掲載されていました。
なお、搭乗者はこの機内誌を無料で持ち帰ることが可能です。
日本航空や全日空に比べるとまだ知名度の低いフジドリームエアラインズですが、大手航空会社にはない魅力があり、早割やキャンペーンなどでお得な運賃も出しているので、機会があれば利用してみてはいかがでしょうか。
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フジドリームエアラインズ(FDA)公式サイト https://www.fujidream.co.jp/