世界には子供の頃に読んだ物語の世界のような美しい図書館がいくつか存在します。

例えば、映画「007」のロケ地にもなったチェコのプラハにあるストラホフ修道院の図書館、ポルトガルの世界遺産「コインブラ大学」にあるジョアニア図書館、そして、トルコの世界遺産「エフェソス」にあるセルシウス図書館、さらにはオーストリア国立図書館(プルンクザール)など、絶景と呼ぶにふさわしい図書館が存在しています。

そんな世界の美しい図書館の中から、今回はオーストラリア・シドニーにあるシドニーでもっとも美しいと称されている図書館をご紹介しましょう。

それが、ニュー・サウス・ウェールズ州立図書館です。

1826年に創設されたこちらの図書館の旧館ミッチェル棟は、近代化著しいシドニーの建物の中でも歴史ある建造物として有名です。

入り口から向かって右側面の窓に設置されている猫の銅像は、オーストラリア大陸を周回し、この国をAustralia(オーストラリア)という名前で呼ぶ事を勧めた、史上最も優れたイギリスの航海者のひとり、マシュー・フリンダーズの愛猫「トリム」の銅像。

一般からの寄付で1995年に作られたこちらの猫はオーストラリアの猫の中でもアイドル的な存在です。

そしてこちらの図書館のフロアの一部は、大理石で造られた巨大なオーストラリアの地図になっています。

このモザイク画は1943年(昭和18年)にこちらの図書館が増設された時に、イタリアの大理石加工職人メロッコ兄弟によって作られました。メロッコ兄弟と言えば、オーストラリアで最初に建てられたカトリック教会、セント・メアリー大聖堂の優美なモザイクの床を造り上げた職人。

そのため、こちらの図書館がシドニーで最も美しいと称されている所以の1つ、それがこちらの床のモザイクなのです。

たくさんの書架に本があるエリアは白壁で作られており、壁一面に本が並ぶ圧倒的な大きさ。

まさにオーストラリアで最も美しい図書館と呼び声高いのもうなづけます。

インターネット完備となっているこちらの図書館では、読書はもちろん、パソコンなどの電子機器を持ち込んでの作業も可能です。

もしオーストラリア、シドニーを旅する機会があれば、こちらの図書館に立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

オーストラリアの歴史を感じながら、図書館で本を読む、そんな時間も忘れられない旅の1ページになるに違いありません。

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施設名 ニュー・サウス・ウェールズ州立図書館 (State Library of New South Wales)
所在地 Macquarie Street, Sydney NSW 2000 (最寄り駅:Martin Place駅またはSt James駅)
開館日時 月曜から水曜および金曜日:9時から17時 / 木曜日:9時から20時 / 土曜日および日曜日: 10時から17時 
閉館日 12月25日(クリスマス)
入館料 無料
公式サイト https://www.sl.nsw.gov.au