台湾南部の中心都市で、台湾第3の都市・高雄。大阪や首都圏からは、LCCの直行便が運航しており、日本からのアクセスも抜群です。
「蓮池潭」など古くからの観光地に加え、古い倉庫群と線路跡を利用したアートスポット「駁二芸術特区」もオープン。多彩な魅力あふれる今注目の観光都市です。
高雄は、台湾有数の大都市でありながら、台北に比べるとずっと宿泊費が安いのも嬉しいところ。予算が1泊2名で1万円でも、ちょっとゴージャスな気分を味わえるシティホテルに宿泊することも可能なのです。
筆者が2度目の高雄旅行で滞在したのが、2018年にオープンしたばかりのデザインホテル「ブリオホテル(BRIO HOTEL)」。高雄には手ごろな料金で泊まれる口コミ高評価の宿が多いので、色々と迷いましたが、スタイリッシュなデザインに惹かれ、こちらに決定。
その日の宿泊料金は、ダブルルーム(Glow Superior King Bed Room)、朝食つきで9400円ほど。市内中心部に位置する、4つ星ホテルのわりにはとてもリーズナブルです。
気になる立地は、地下鉄中央公園駅から徒歩1分。台鉄高雄駅や高雄空港から乗り換えなしで到着でき、利便性も申し分ありません。
未来的な雰囲気漂うスタイリッシュなエントランスをくぐると、もうそこは「ブリオホテル」という名の別世界。
流れるような曲線づかいが印象的なフロントデスクが配置され、台湾内外のデザイナーによるアートワークで飾られたレセプションエリアは、まるで現代アートの美術館のようです。
チェックイン前に一度ホテルに立ち寄り荷物を預けていた筆者が夕方戻ってくると、スタッフは顔を見ただけで荷物を用意し、部屋まで案内してくれました。
客室内も、期待を裏切らないおしゃれな空間。スタイリッシュな雰囲気とナチュラルな雰囲気がうまく共存していて、「将来こんな部屋に住んでみたい」と思ったほど。あまりに豪華すぎる部屋はかえって落ち着かないこともありますが、ブリオホテルの部屋は、部分的にアクセントをきかせながらもシンプルにまとめられているので居心地が良いのです。
過剰な装飾は控えめながらも、ベッドの寝心地の良さや、ソファの座り心地の良さに、ひとつひとつの家具や調度品に対するこだわりが感じられます。
新しいこともあって、すべてが清潔でピカピカ。バスタブからは、なんと外の景色が眺められました。(バスタブのない客室もあります。)
ものすごく豪華というわけではありませんが、「スタイリッシュで上質な大人の空間」がブリオホテルの魅力。テレビのリモコンなど、日常を感じさせるものは黒い革のボックスにしまうなど、細かなところまで配慮しながら独自の世界観をつくりあげています。
ホテルの最上階にあるのが、バーレストラン「THE LOOKOUT」。
夜にはしっとりとした雰囲気のなか、高雄の夜景を眺めながらおいしいお酒や西洋料理を中心とした食事が楽しめます。宿泊客は優先的に利用できますが、一般利用もでき、地元の人々のあいだで人気が高いので、夜に利用するなら予約をしておいたほうが安心です。
朝になると、「THE LOOKOUT」は解放感あふれる朝食会場に。ホテルの朝食といえばビュッフェが一般的ですが、ブリオホテルの朝食は台湾式か西洋式かを決め、好きなメインディッシュを選ぶオーダー制です。
おしゃれな器で運ばれてくるので、ビュッフェよりもフォトジェニック。スタイリッシュであることにこだわった結果、このような形になったのでしょうか。
ワッフルはカリッ、モチッとしていて、ソーセージはほのかにハーブがきいた自家製。大きな窓から差し込む陽の光を浴びながらのおしゃれな朝食は、最高に贅沢な気分になれました。
デザイン、快適性、サービス、食事のどれもが印象的だったブリオホテル。これまで筆者が泊まった一番の高級ホテルというわけではありませんが、最も思い出深いホテルのひとつとなりました。
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名前 ブリオホテル(BRIO HOTEL)
住所 高雄市新興區中山一路14-26號.
電話 07-281-7900
公式サイト https://www.briohotel.com/