いまでは日本の日常生活に深く浸透しているパン。

実は日本の歴史は比較的新しく、実際にパンが日本に伝来されたのは16世紀半ばであったと言われています。

当時、鉄砲やキリスト教などと一緒にポルトガルから伝わってきた南蛮渡来の食品であったパンは、材料の小麦が手に入りにくい事と高価であったことから、ほとんど普及しなかったと言われています。

江戸時代になり外国人が多く滞在した出島では、パンやビスケットなどのヨーロッパの食品が求められるようになり、そのため、長崎では出島の外国人向けにパンやビスケットの製造が盛んになります。

その後、明治2年に日本で初めてのパン屋となった「木村屋総本店」が開業し、現在に至るまで、全国各地にパン文化が広がっていく事になります。

今回は、そんな長い時間をかけて日常生活に浸透してきたパン文化の一翼を担ってきた長野県のパン屋さんをご紹介しましょう。

お店の名前は「SWEET(スイート)」。

・長野県内に5店舗、アメリカに1店舗を展開する長野のパン屋さん
SWEET(スイート)は1913年創業の歴史あるパン店。

創業者の渡辺宗七郎は、井口喜源冶が安曇野に拓いた私塾「研成義塾」で学び、21歳でアメリカ・シアトルに渡った後、1913年(大正2年)アメリカ・シアトルで和菓子店「シアトル開運堂」を創業。

その後、創業者の渡辺宗七郎は1924年に帰国、長野県松本市に洋菓子店「開運スヰト」を開店し、現在では長野県内に5店舗、そしてアメリカ・シアトルに1店舗を展開しています。

・美味しいパンの数々

お店の中にはたくさんのおいしいパンがたくさんあります。

季節のメニューもたくさんあるため、行くたびに美味しい総菜パンを楽しむ事ができるのもこちらのパン屋さんの魅力の1つ。



その美味しいパンは、店内の大きな石窯のオーブンで焼かれています。

店内と調理場は直接繋がっているため、次々とさまざまな焼きたてのパンが提供されていくので、ついつい、たくさんのパンを買ってしまうということになってしまうので、お腹がすいた状態で訪問すると危険かもしれません。

・オススメはオリジナルのやさいパンと焼きたてのカレーパン
様々なメニューがおすすめですが、特にオススメなのが、こちらのお店のオリジナルで創業から販売されている野菜パンと1日に450個も売れると言うカレーパン。

野菜パンとは、パンのン中に、ベーコンとネギとキャベツのコールスローが入っているパンのこと。四角い小さなパンですが、パンの優しい甘みと、石窯で焼く事によって柔らかくなったコールスローの酸味とが、絶妙なマッチングです。


カレーパンは出来上がった瞬間からすぐに売れていく大人気商品。

大きめの具材がごろごろと入っているカレーパンは、出来立ての熱々を食べるのがオススメです。


アメリカで生まれ、長野で約100年ほど続く、老舗のパン屋さん、スイート。

もし長野を訪れる事があれば、こちらのお店で美味しいパンを味わってみてはいかがでしょうか?

そこにはきっと、熱い気持ちで海外で開業した創業者の精神と、石窯で焼いた100年愛される美味しいパンの味わいを感じる事ができるに違いありません。

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お店 スイート
お店の公式ホームページ https://www.sweet-bakery.co.jp/

縄手本店 長野県松本市大手4-1-13
安曇野店 長野県安曇野市穂高843-1
並柳店 長野県松本市並柳2丁目212-1
スイート カフェ アイシティ21 長野県東筑摩郡山形村7977
スイート カフェ ジョージィ・ポージー 長野県 松本市深志2-3-1 2F