今週、ビットコイン価格が急騰する2週間程前からビットコインのウォレット利用が非常にアクティブな状態になっていたとアメリカの仮想通貨市場情報分析企業Flipside Cryptoが報告したことがブルームバーグの報道で明らかとなった。

仮想通貨のウォレットとは仮想通貨の保管や送金などを管理するためのもので、モバイルやデスクトップなどで利用するインターネットに接続した状態のものやネットから切り離して紙に印刷するものなど様々な種類がある。

Flipside Crypto社は、ビットコイン価格の急騰に伴いビットコインのウォレットの利用数が増加しており、また少額保有者に限った場合は価格急騰の2週間前がもっとも活発に利用されていたとしている。

通常、ビットコイン全体の40~50%は1~6カ月間使用されることなくウォレットに保管されたままの状態であるものだが、3月15日以降はこの割合が約10%にまで低下しているという。

仮想通貨市場は、「クジラ」と呼ばれる大口保有者がポジションを変えることで起こることが多い。昨年秋にビットコイン価格が急落した際も同様だった。しかし、今回の場合はより数多く、広範囲にわたる少額保有のウォレットが活発にビットコインをやりとりしているという。

Flipside Crypto社の共同創設者のデイブ・ボルタ—氏は「より多くの人がビットコインに買いの姿勢を見せ始めている」とみており、大口投資家が動いた昨年よりも大きな意味合いで人々のビットコインに関する認識が変化しているのではないかと話している。