スウェーデン南部の街ヘルシンボリ(Helsingborg)は、豊かな穀倉地帯に囲まれた美しい街。エーレスンド海峡を挟んでデンマークのヘルシンゲル(Helsingør)と向かい合っています。
人口10万人程の中都市ですが、かつてはデンマークとスウェーデンが領土争いを繰り広げた重要な都市で、数多くの史跡が残されています。
町の至る所から姿を見る事ができるシェールナン(Kärnan)の塔は、天気の良い日には対岸のヘルシンゲルが見える絶景スポット。
今回は美しいヘルシンボリの景色を一望できるシェールナンの塔を訪ねてみましょう。
17世紀にスウェーデンの統治下に入るまでは、デンマーク領であったヘルシンボリは、首都のストックホルムとは随分と違った街並みが見られるのもその魅力の一つ。
各都市からヘルシンボリへ鉄道やバス、フェリーなどが到着する中央駅から、ほんの少し歩くだけで風情のある街並みが広がっています。
駅とフェリーターミナルが連結しているので、デンマーク側へもたった20分ほどでアクセスできます。
まず見えてくるのは、お城のような美しい外観のネオゴシック様式の市庁舎。
その先にそびえ立つ重厚感のあるレンガ造りの建物がシェールナンです。
ヘルシンボリの位置するスウェーデン南部のスコーネ地方は、豊かな穀倉地帯が広がっており、中世には多くの地方領主が誕生しました。
シェールナンは14世紀に地方領主の城として建てられた建物で、軍事的な役割も果たしていました。
現在、姿を留めているのは塔の部分と大階段のみですが、対岸のデンマークのヘルシンゲルに向かってそびえ立っている姿が迫力満点です。
シェールナンの塔は、春から秋にかけてのシーズン中に入場することができます。
建物は高さ35メートル、四階建ての建物で屋上は展望台になっています。
狭くて薄暗い階段は、すれ違うのも一苦労。各階は展示スペースになっているので、一休みできます。
屋上ではヘルシンボリの町をぐるりと360度見渡して見ましょう。
天気の良い日には対岸のデンマークのヘルシンゲルの街を肉眼で見る事ができます。
スウェーデンとデンマークが最も近い場所で、対岸までは距離にして約3.8キロほど、ボートで約20分ほどの距離です。
ヘルシンボリはデンマークのコペンハーゲンやスウェーデンのマルメなどの都市からの日帰り観光も可能ですが、時間があればぜひ一泊するのがおすすめ。
ぜひ、おとぎの世界のような街並みが広がるヘルシンボリの美しい風景を堪能してみませんか?
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