様々な書店が集まり、本の街として知られる東京・神保町。
本だけでなくもう1つ有名なものがこの街にはあることをご存知だろうか?
それがお手軽に味わえる神保町グルメ。
例えば、神保町で最も古いカレー店「共栄堂」で味わう極上のスマトラカレーに、あのタモリさんも絶賛したジャズオリンパスの赤いチキンカレー、そして常連からこよなく愛されている「エチオピア」のチキンカレーや、そして神保町で人気を二分すると言われる欧風カレーの名店、「ボンディ」や「ガヴィアル」など、カレーというジャンルを取ってみても奥深いお店がたくさん存在している。
他にも、書店の街ならではの喫茶店で例を挙げれば、タンゴ喫茶「ミロンガ・ヌオーバ」に神保町のランドマークとも言える喫茶店「さぼうる」など名店がひしめきあっている。
さらには、餃子の名店「スイート・ボーヅ(スヰートポーヅ)」に、行列ができるほど人気の焼きそば専門店「みかさ」、そして沖縄のクラフトビールが味わえる琉球バル「ガチマヤ」など、この街にしかないような個性豊かな名店が軒を連ねる、それが神保町グルメの魅力だろう。
そんな神保町のグルメの中から、今回は絶品のメンチカツを味わえるお店をご紹介したい。
お店の名前はキッチングランだ。
・1960年(昭和35年)創業の老舗洋食店、それがキッチングラン
こちらのお店、1960年(昭和35年)創業の老舗洋食店。
1960年(昭和35年)といえば、いまやオンライン決済の主流となっているクレジットカードが誕生、日本ではカラーテレビの本放送が開始され、都営1号線(押上駅と浅草橋駅間)が開業するなど、日本の輝かしい時代の足音が聞こえつつある時代だった。
そんな時代に生まれた洋食店は、約60年経った現在でも、多くの人々に愛されつづけているのだ。
・絶品のアツアツ・ジューシーなメンチカツ
こちらのお店、様々なメニューがあり、どれも甲乙つけ難いのだが、オススメしたいのは、注文を受けてから捏ねて作られるアツアツ・ジューシーなメンチカツと、ご飯との相性抜群の生姜焼きのコンビネーションセットだ。
アツアツジューシーなメンチカツは、サクサクとした衣に、たっぷりとした肉のウマミと玉ねぎの食感と甘み、そして美味しいデミグラスソースのコクを感じられる逸品。
メンチカツの美味しさを高めているのが、たっぷりと入っているざく切りされた玉ねぎだ。
これが程よいシャキシャキ感を残しながらも、非常に甘みを感じられる味わいとなっている。
もちろん、ご飯との相性は抜群で、あまりの美味しさに口の中がヤケドしてしまうことに気をつけなければならない。
そしてご飯との相性の良さで言うのであれば、こちらの生姜焼きも外せない。
実はこちらのお店の生姜焼きは少量のケチャップを使っているためか、非常にさっぱりとしていながら、あと引く味わいを堪能できるように計算されている。
そのためご飯にたっぷりとのせて、生姜焼きとご飯をモリモリと食べすすめれば、箸が止まらない、という状態に陥ってしまう。
約60年の長きに渡って愛され続けてきた、神保町の洋食店キッチングラン。
存在そのものが愛しいと思えるほどの洋食店は、どんな街にもあるのではないだろうか。
そこにはきっと、通う人の生活に、どんな時も寄り添ってきたからこその奥行きがあるに違いないのだ。
そしてそんな味に出会うことができることこそ、旅の1つの醍醐味に違いないのだ。
Post: GoTrip! https://gotrip.jp/ 旅に行きたくなるメディア
お店 キッチン グラン
住所 東京都千代田区神田神保町2-24
営業時間 月曜日から金曜日 11:30~15:30 17:00~20:00 / 土曜日 11:30~15:30 17:00~20:00
定休日 日曜日と祝日