外国人の日本に対するイメージのキーワードの1つとして挙げられるのが「ゲイシャ」。
そもそも芸者(げいしゃ)とは、関東地方で呼ばれる呼び方で、舞踊や音曲・鳴物で宴席に興を添え、お客様をもてなす女性のこと。これらの職業は江戸時代中期ごろから盛んになった職業の一つでした。
現在でも、敷居が高いお座敷遊びというイメージとなっていますが、そんな舞娘さんの演舞や料理を気軽に楽しめる場所があることをご存知でしょうか?
それが今回ご紹介する山形県酒田市にある「舞娘茶屋 相馬樓(まいこぢゃや そうまろう)」です。
こちらのお店は、江戸時代から酒田を代表する料亭であった「相馬屋」を修復し「相馬樓」として営業をスタートさせました。
こちらのお店の1階には中庭や裏庭があり、NHK朝ドラ「おしん」の撮影時に使用されたお座敷「くつろぎ処・茶房」があり、中庭を眺めながら、珈琲やお抹茶などをいただくこともできます。
また、様式にこだわらず、くつろぎともてなしの心を第一に作られた茶室があり、こちらでも喫茶を楽しむことができます。
そしてこちらのお店の真骨頂が2階の大広間です。
大広間では美味しい食事を味わいながら、艶やかで軽やかな酒田舞娘の踊りを楽しめます。
紅花染めで彩られた畳の大広間は、入った瞬間華やかさを感じます。
紅色に敷き詰められた畳をよくみると、縁がなくサイスが畳一畳の半分。これは、商売繫盛の「繁盛(はんじょう)」に畳の半畳(はんじょう)を掛けているのだそう。
艶やかな酒田舞娘の踊りは14:00から楽しめます。
実は、舞娘の表記は「舞妓」なのですが、酒田舞娘と名乗っているのは、京都などで見られる舞妓とは帯結が異なることなどが影響しているのだそう。
舞妓というと敷居が高いイメージがありますが、酒田舞娘は、直接お茶やお菓子を提供しに来てくれたり、記念撮影をしてくれたり、とても気さくに対応していただけます。そのため遠方からもわざわざ訪れるファンも多いのだそう。
帰りには、売店でお土産を購入することができます。
オススメは、相馬樓オリジナルのイギリスの伝統の焼き菓子レーズンサンドビスケット「ガルバルジー」。レーズンとコラーゲンがたっぷり入っていて、舞娘茶屋でもお茶と一緒に楽しむことができるお菓子です。
こちらでは、雛人形や古美術品の展示のほか「竹久夢二美術館」も併設され、夢二の美人画や写真なども見ることができます。
ジェットスターが就航してますます気軽に訪れることができるようになった山形県酒田市。江戸時代からの伝統と格式に触れながら、酒田舞娘の艶やかな踊りを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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施設 舞娘茶屋 相馬樓 / 竹久夢二美術館
住所 山形県酒田市日吉町1丁目1-2-20
営業時間 10:00〜17:00 (最終入館16:30)
定休日 毎週水曜日(お盆、年末・年始休業有り)
施設の公式ホームページ https://www.somaro.net