もはや日本の国民食との1つとも言える食べ物と言えば「カレー」。
実は世界の年間カレー粉消費量ランキングで、日本はなんと第2位!(第1位はもちろんインド)
つまり日本は、あのインドを除けば、世界ナンバーワンと言ってもいいほどのカレー大国なのだ。
さらに、エスビー食品の調査によると、日本人は1人当たり年間平均約84食のカレーを食べているとのこと。1年は52週であることから、日本人はおおよそ1週間に1回以上カレーを食べている事になる。
そんなカレー大国ニッポンには、様々なタイプのカレーがある。
例えば、インドカレーで言えば、あのタモさんも絶賛するという銀座の「ナイルレストラン」や元祖と呼ばれる日本人が作るインドカレーの名店「デリー」が有名だが、それだけではない。
欧風カレーのジャンルで言えば、カレーの聖地・神保町で人気を二分するほどのお店「ボンディ」や「ガヴィアル」が挙げられるし、パキスタンカレーのジャンルで言えば「サリサリカリー」、スマトラカレーで言えば神保町の老舗カレー店「共栄堂」、世界でもっとも美味しいというCNNのランキングで一番になったタイのマッサマンカレーで言えば、「ハレギンザ」、ハイチの家庭のカレーを再現した「カフェハイチ」など、国別の美味しいカレーを挙げるだけでも、たくさんのカレーを味わう事ができる。
また、日本で独自に育まれた「オリジナル」のカレーという意味であれば、その定義はもっと広がる。
例えば、焼きカレーと言えば、あの上戸彩さんが絶賛した下関のカレーに銀座の焼きカレーの名店「3丁目のカレー屋さん」があるし、新潟のソウルフード「バスセンターのカレー」に、カツカレー発祥の地「銀座スイス」、劇ウマのトンカツとカレーを味わえる「いっぺこっぺ」、奇跡の復活を遂げた「ニューキャッスル」の「辛来飯(カライライス)」、ワンコインでおいしいカツカレー味わえる東京八重洲の「アルプス」、さらには立ち食い蕎麦屋で絶賛されている「そばよし」にもたっぷりとカツオダシの効いたカレーライスがあるし、立ち食い蕎麦屋にもかかわらず、カレーの方が有名な「よもだそば」、そして、国際線の空港ラウンジで味わえるJALの絶品カレーなど、数え上げれば本当にキリがない。
今回はそんな日本人が愛して止まない日本全国にある美味しいカレーのお店の中から、千葉県柏市で絶大な人気を誇るカレー屋さんをご紹介したい。
お店の名前は「ボンベイ」。
・1968年(昭和43年)創業の老舗カレー専門店、それがボンベイ
こちらのお店、実は1956年(昭和31年)に創業した上野の名店「デリー」の味を受け継ぐお店として1968年(昭和43年)に開店したお店。
1968年(昭和43年)といえば、メキシコオリンピックが開催され日本代表がウエイトリフティングや体操、サッカーなどで世界を驚かせた時代。この年、川端康成がノーベル文学賞受賞し、アメリカ統治下であった小笠原諸島が日本に復帰、日本のGNPがついにアメリカについで世界第2位になるなど、この頃は世界における日本の地位がグッと高くなってきていた時代。
そんな時代に生まれた千葉県柏市が誇るカレー専門店は今なお、多くの人々に愛されているのだ。
・オススメしたいお店の名前を冠したメニュー「ボンベイカレー」
こちらのお店には様々な美味しいカレーメニューがあり、多くの人々がオーダーする「カシミールカレー」というメニューがあるのだが、非常に辛いカレーであるため、初心者にはオススメできない。
初めてボンベイのカレーをマイルドに味わいたい、そんな方にオススメしたいのが、お店の名前を冠したメニュー「ボンベイカレー」だ。
ボンベイカレーとは柏ボンベイのオリジナルカレーで季節の野菜をたっぷりと使った、野菜のウマミとスパイスの味わいを堪能できる激ウマカレーだ。
まず、提供されたときのフォルムに驚いてしまうかもしれない。
ゆうに10cmはあろうかというほどの野菜のタワーがカレーの湖の真ん中にそびえ立っているのだ。
カレーは野菜をたっぷりと使っているため、シャバシャバでありながら、トロみもしっかりとついている、まさに野菜のポタージュのような味わいを楽しめるカレーとなっている。
まずはその美味しい野菜カレースープとご飯を一緒に味わってみてもらいたい。
スッキリとしたスパイスの香りと野菜の美味しいウマミと甘みとが、ご飯と一緒になることで、非常に清々しい美味しさを堪能できる。
カレーの湖からは大物のジャガイモも発見されるため、非常に嬉しい驚きがあるのもポイントの1つだ。
様々な野菜と一緒に、カレーをたっぷりと味わっていくと、身体の芯から温まってくる不思議な感覚を覚えてしまう。
もちろん卓上のピクルスたちとカレーとの相性は抜群だ。
たっぷりとボンベイカレーを味わったのなら、いよいよボンベイカレーの美味しさの極地を体験してほしい。
それが野菜のタワーの支柱にもなっているトマトだ。
このトマトをしっかりと崩してカレーと混ぜ合わせると、トマトの酸味やウマミ、甘みによって、ボンベイカレーの味わいがグッとまた深くなり、違った味わいを楽しめるのだ。
濃厚な野菜のウマミと爽やかなスパイスの味わい、そしてそこに、トマトの持つ酸味が新しいアクセントとなって、本当のボンベイカレーの美味しさを体験させてくれるのだ。
・店主のあふれる愛を感じられるおもてなし
実はこちらのお店、メニューの最後に、店主のカレー愛あふれるメッセージが掲載されている。
そして美味しいカレーを食べ終わった後には、こちらのお店ではサービスで美味しいコーヒーとチョコレートが提供される。
まさに至れり尽くせり、最高のカレー専門店がここにはあるのだ。
ひょっとすると特に用事がなければ行くことのない街かもしれない、千葉県柏市。
もしそんな場所を訪れる機会があるのであれば、野菜のウマミたっぷりのカレーを味わってみてはいかがだろうか。
きっとそこでは、カレーを愛してやまない店主のひたむきで愛情たっぷりのカレーを味わえるに違いないのだ。
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お店 カレーの店 ボンベイ 本店
住所 千葉県柏市柏3-6-16 磯野ビル 1F
営業時間 11:30~21:00
定休日 不定休
公式ホームページ http://curryhouse-bombay.com/