クロアチアで特に人気のある都市といえばドゥブロヴニク。「魔女の宅急便」のモデルになったとも言われている美しい街並みは、見る者を一瞬にしてファンタジーの世界へと誘います。
そんなドゥブロヴニク観光のハイライトと言えば、町をぐるりと囲む城壁の上を歩く「城壁ウォーク」。足を進めるごとに真っ青なアドリア海やノスタルジックな港、オレンジ色の屋根が並ぶ街並みが次々と現れます。
風景がどんどん変わっていく様子は、まるで物語のページをめくっているかのよう。ドゥブロヴニクに来たのなら体験必須のアトラクションです。
町を囲む城壁の長さは約2km。写真を取りながらゆっくり歩けば最低でも1時間は必要です。
入り口は3ヵ所ありますが、観光に便利でかつ一番わかりやすい場所にあるのが、旧市街への入り口である「ピレ門」脇の入口。ピレ門から旧市街に入、壁を左手に歩いていくと城壁の入口となる階段があります。
階段を上って城壁の上まで来ると、さっそくドゥブロヴニクの絶景が視界に飛び込んできます。オレンジ色の屋根が並ぶヨーロッパらしい光景が目の前に広がり、正直これだけでも十分なくらいです。
城壁の上は一方通行となっており、反時計回りに進むよう決められています。ピレ門脇の入口から城壁に入場した場合は、アドリア海方面へ進んでいきましょう。
しばらく進むと、断崖の上に立つロヴリイェナッツ要塞が視界に飛び込んできます。真っ青な海の上に立つ屈強な城塞は、荒々しさを感じさせると当時に絵画の様な美しさで見る者を魅了します。
城塞の見えるあたりから旧市街を振り返ると、町のうしろにそびえるスルジ山の全体像をとらえることができます。スルジ山もまた、ドゥブロヴニクの人気観光スポット。山頂から見下ろす旧市街はまさに絶景なので、こちらも併せて訪れてみてください。
ノスタルジックな雰囲気の港。かつては町の交易を支えていた重要な場所でした。現在は近郊の島へ行く観光船の発着地となっています。
そして終盤のチェックポイントであるのが、山側にあるミンチェッタ要塞。
城壁の中でも一番高い場所になっていて、ここからアドリア海を背に広がる旧市街のパノラマが楽しめます。統一感のある街並みが美しいのはもちろん、その壮大なスケールには圧倒されるばかりです。
ミンチェッタ要塞を過ぎれば、入場した入口まで戻り城壁ウォークは終了です。
城壁ウォークでは沢山あるくほか階段も多いので、歩きやすい靴で行くのがおすすめ。日差しを遮るものがほとんどないので、特に夏は日焼け止めや帽子、サングラスなどで暑さ・日差し対策を忘れないようにしましょう。
また人気スポットなのでハイシーズンは特に混雑します。少しでも混雑を避けたいのであれば、朝の早い時間を狙って出かけるのがおすすめです。
一面にならぶオレンジ色の屋根と、その背後でブルーに輝くアドリア海。絵に描いたような美しいパノラマは、一生の思い出になるはずです。
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