日本の大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインチェックは2日、同社が利用しているドメイン登録サービス「お名前.com」内の同社アカウントにおいて、不正アクセスが確認されたと発表した。これにより、不正アクセスを行った第三者が2020年5月31日~6月1日の期間に同社顧客からの一部の問い合わせメールを不正に取得できる状態になっていたことが判明したという。

同社は6月1日12時頃、監視業務にて異常を検知し調査を開始した結果、2020年5月31日0時05分頃より「お名前.com」内の同社アカウントにおいて、第三者によりドメイン登録情報が変更されていたことを確認。現在は既にドメイン登録情報の修正を実施しており、現時点で顧客の資産に影響はないとしている。

2020年5月31日~6月1日に問い合わせがあった顧客約200名について、具体的には(1)宛先に記載されているメールアドレス、(2)メールに記載されている情報が流出した可能性があるとしている。(2)に関しては、氏名、登録住所、生年月日、電話番号、IDセルフィーなどの個人情報等が含まれている可能性があるという。

今後について、同社は「さらなる調査を行った上で、情報が流出した可能性の高い顧客には順次連絡する」と伝えている。