ドイツで最も有名な観光街道と言えばロマンチック街道。バイエルン州北部の町ヴュルツブルクから始まる街道は、全長約400km。途中でローテンブルクや「進撃の巨人のモデルでは?」と囁かれているネルトリンゲンなど中世の面影を残す美しい町々を通過し、やがてオーストリア国境にも近いフュッセンの町で終点を迎えます。
国境にまたがるアルプスの麓にあるフュッセンは、ロマンチック街道の終点であると同時にノイシュバンシュタイン城への玄関口としても知られる町。ヴュルツブルクから街道の町を巡ってきた人であれば、この町に到着した感動もひとしおでしょう。
そんなフュッセンですが、実は町の中に「ロマンチック街道の終点」なるスポットが存在するのです。正真正銘のロマンチック街道の終点がどんな場所なのか、行ってみたいと思いませんか?
ロマンチック街道の終点があるのは町の東側。駅からはバーンホフ通り(Bahnhofstraße)をまっすぐ進み、観光案内所が左手に見えて来てもさらに道なりに進みます。
するとやがて写真のような門が右手に現れるので、右折して門の中に入りクロスター通り(Klosterstraße)を進んでいきます。
左右の分かれ道まで来たら、左の道へ。フランシスコ会修道院の前を通りながら道なりに歩いていきましょう。
どんどん歩いていくと、行き止まりの壁の上に「ロマンチック街道終点の地(Ende der romantischen Straße)」の文字が。そうこの場所こそが、正真正銘のロマンチック街道終点の場所なのです。
終点の地があるのは、「こんな所が?」とビックリしてしまうくらい普通の場所。隣には民家らしき家があり、文字が刻まれた壁の前にはゴミのコンテナなんかも置いてあります。
もっと盛大にアピールしているのかと思いきやそうでもなく、どちらかというと地味で訪れる人が少ないのも事実。逆を言えば訪れる人が少ない穴場スポットであり、場所を独占して思う存分写真撮影ができますよ。
終点の手前からは丘の上にそびえるホーエス城や、フュッセンの街並みを一望できます。
ロマンチック街道の終点を訪れたら、さきほどの分かれ道を反対方向に進み、レヒ川沿いを歩いてフュッセンの町なかへ。ホーエス城や聖マンク修道院、パステルカラーの街並みなど、フュッセンの町自体にも見どころは多いです。フュッセンはノイシュバンシュタイン城の通り道として通過してしまう人も多いですが、ここに滞在しながら町や周辺をじっくり観光するのもおすすめです。
フュッセンにある「ロマンチック街道終点の地」。目立たない場所にあり、想像していたものとちょっと違うと思った人もいるかもしれません。
とはいえ、ここが正真正銘の終点であることは紛れもない事実。ロマンチック街道の町を旅してきたのなら、その締めとしてぜひ訪れたい場所です。
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ロマンチック街道の終点
住所:Franziskanerpl. 3-51, 87629 Füssen