暗号資産(仮想通貨)交換業者や金融商品取引業者向けソリューションの開発などを手がけるBassetは24日、日本瓦斯(ニチガス)が開発するX-Roadとブロックチェーンを組み合わせた日本初の商用サービス「ニチガスサーチ」に対し、不正検知機構の技術を提供したと発表した。
ニチガスは、エストニアで開発された X-Road とブロックチェーン技術を組み合わせたサービスを日本で初めて商用化する取り組みを行っている。同サービスは、顧客の情報検索や受付業務を統合的に管理することを目的として、昨年より社内で実運用が開始され、現在までセキュリティを維持しながらコールセンター業務のワンストップ化を実現してきたとしている。
今回、Bassetはニチガスと共同で、同サービスに組み込まれる形で用いられる不正検知システムを開発したという。このシステムでは、改ざん不可能な状態でブロックチェーンに記録されたアクセス ログをリアルタイムで分析。顧客情報に関する記録から AI によって不正なアクティビティの兆候を事前に捉えることで、情報管理体制の安全をさらに高めることができる。
今後、ニチガスは『エネルギー業界における同時同量の課題の効率的解決、スマート メーター等の使用量計測 IoT デバイスからのデータ活用、および得られた情報に関するトレーサビリティおよび透明性の担保によるデータの民主化に取り組んでいく』としており、Basset は『それを支えるエネルギーのトークン化や小売スマート コントラクトの開発、流通の最適化と安全な取引を支援する技術の開発を目指していく』と伝えている。