ブロックチェーン証明書の発行事業を手がけるLasTrust(ラストラスト)は25日、資格検定・認定試験事業、人材育成・教育支援事業などを手がけるサートプロと共同で、サートプロが運営管理を行う各種団体の資格証明書を、LasTrustのブロックチェーンを活用した証明書発行サービス「CloudCerts」でデジタル化する実証事業を2020年9月25日より開始すると発表した。
LasTrustはオンラインで発行できるブロックチェーン証明書を発行している。CloudCertsから発行された証明書には各教育機関の電子署名が含まれる仕組みのため、原本性を担保したまま、安全にデジタル化できる。また、押印が不要で、ブロックチェーンのアカウントで管理するほか、メールによるファイル添付やURLの送付で証明書を渡すことができる。
サートプロが運営管理を行う資格の多くは現在、紙で発行・運用されている。そこで、合格証を合格者へ渡すまでのリードタイムや発行・管理コストの改善、有資格者側の利便性向上を鑑み、今回のデジタル化実証実験が決定したと伝えている。
デジタル化の対象とする資格は、IoT検定(IoT検定制度委員会)合格証。2020年9月に実証事業開始後、同年10月に証明書デジタル化の予備提供開始と市場調査、同年11月に資格証明書デジタル化の検証、同年12月に資格証明書デジタル化の本格運用を予定する。
実証実験では、紙の証明書と併用しながら、特定の期間に資格証明書デジタルを配布し、期間内の対象者にアンケートを実施して、利用状況や感想など取得し検証を行う予定としている。