九州は宮崎県の有名スポットといえば、国の名勝そして天然記念物にも指定されている高千穂峡。深い渓谷に流れ落ちる「新名井の滝」は日本の滝百選にも選ばれており、この風情溢れる景色を楽しみに多くの人が訪れるスポットです。
高千穂峡のシンボルとも言えるこの滝をすぐ近くにある橋の上から眺めるだけでも十分ですが、時間に余裕があれば貸しボートに乗るのがおすすめ。ボートでは滝のすぐ近くまで行く事ができ、ほぼ真下から迫力のある風景が楽しめます。
今回はそんな高千穂峡から、風光明媚な渓谷の風景のほか実際にボートに乗った際の様子を紹介します。
高千穂峡があるのは、宮崎県北部の山々に囲まれた自然豊かな高千穂町。周辺には高速道路や国道も整備されているため、車さえあれば大分県の別府ほか隣県の熊本市、宮崎市からのアクセスもしやすいです。
高千穂峡に到着したら、さっそく滝の見えるスポットを目指しましょう。駐車場から渓谷に降りて歩いていくと、まもなく滝へと続く川が見えてきます。
さらに進むと、もうすでに滝が見えてワクワクしてきますよ。
滝の目のまえにかかる橋の上までやってきました。川に流れ落ちる高さ17メートルの滝は、周囲の自然風景ともよく調和して神秘的な美しさをたたえています。
筆者の訪問時は木々の葉がまだ青々としていましたが、秋が深まれば紅葉も楽しめそうですね。
そして高千穂峡でぜひ体験してみたいのが貸しボート。利用料金は1艇あたりの基本料金3000円に加え、大人1名あたり1000円となります。つまり大人2名で利用する場合、合計金額は5000円です。
ゴールデンウィークなど連休時には数時間待ちにもなる人気アトラクションですが、現在はインターネットからの予約が可能。混雑しそうな日に出かける場合は、ネット予約を利用すれば長時間待つ必要がなく便利です。
滝のすぐ近くまで行けるのが貸しボートの魅力。ここから見上げる新名井の滝は迫力があり、滝の流れる音がまた風情を誘います。
阿蘇山の噴火による火砕流が冷えて固まり、それが浸食されて現在の様な渓谷となった高千穂峡。荒々しく削られた断崖は、長い歳月をかけて自然がつくり出した芸術作品のようです。
近くまでボートで行けるとはいえ、滝に近づきすぎないようご注意を。滝のまわりには柵などありませんから、ボートの操作を誤ればながれ落ちる滝の下に進んで水浸しになってしまう可能性もあります。
混雑時、ボートの操作に慣れないうちは他のボートに当たってしまうなんてことも。ハプニングもいくつかありますが、間近で見る滝の迫力や渓谷の美しい自然風景を目にすれば、体験して良かったと心から思えるはずです。
太古の自然がつくり出した、荒々しくも美しい高千穂峡。国が誇る風光明媚な眺めは、季節ごとに表情を変えながら訪れる者を楽しませてくれます。
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