ジェーシービー(JCB)は19日、ブロックチェーン企業のKeychainと、Machine to Machine(M2M)領域におけるマイクロペイメント向け決済インフラに関するソリューションを開発し、実証実験を開始したと発表した。
Keychainが提供する「Keychain Core」は、どのブロックチェーン基盤上でも利用できるアプリケーション開発フレームワーク。企業が既存のインフラやアプリケーションと簡単に統合ができ、IoT(モノのインターネット)、スマートフォン、PC、スマートウォッチなどのデバイスを問わず対応することができる。
また、「ユーザーによる自己主権的なデジタルアイデンティティの管理」、「データセキュリティの管理」、文章の改ざんなどを防ぐ「セキュアなワークフロー」、「スピーディーな契約締結」、「決済インフラのデータ整合性の向上」、「デジタル通貨やデジタルアセットの発行」が実現できるという。
JCB はKeychainと決済領域におけるブロックチェーンの活用について検討することで、サイバーセキュリティの強化、次世代の決済領域におけるオペレーション整合性の向上など、新たな決済ソリューションサービスの提供を目指す。
日経新聞では、「通信会社や家電メーカーなど様々な企業と組み、モノやサービスの取引から決済まで自動で処理できる仕組みを整備する」と報じられている。
今後については、技術検証ならびに具体的なユースケースの検討を進めたうえで、2021年中にプロトタイプモデルによる本番検証の実施、2022年以降の実用化を目指すと伝えている。