数々の絶景と出会える沖縄。スカッと晴れ渡った青空と、エメラルドブルーの海とのコントラストは最高ですよね。

長引くコロナ禍で海外旅行ができない今、日本にいながらにして開放的なリゾート気分を味わえる沖縄は、日本人にとってますます重要な存在になったような気がします。

非日常の沖縄で見たい特別な風景のひとつが、古宇利島(こうりじま)のハートロック。

野性的な島の風景が残る素朴なビーチながら、2014年にアイドルグループの「嵐」が出演するJALのCMに登場したことで、一躍有名になりました。

以前から「古宇利島に行ってハートロックを見たい」と思っていた筆者。前々回の沖縄旅行はあいにく滞在中ずっと天気が悪かったため断念。前回の沖縄旅行でようやく念願を果たすことができました。

実際に訪れてみると、人気の観光地となった今も、その秘密めいたムードは格別でした!

美ら海水族館のある本部半島の沖合に浮かぶ古宇利島は、車で10分も走れば1周できてしまう、小さな島。沖縄版「アダムとイブ伝説」がある古宇利島は「恋の島」とも称され、恋愛パワースポットとしても注目されています。

「恋の島」にあるハートロック…なんともシンボリックで素敵ですね。

2005年に本島と古宇利島とをつなぐ「古宇利大橋」ができたことで、古宇利島は沖縄本島から橋を渡って気軽に来られるスポットになりました。

古宇利大橋自体も絶景ドライブコースとして知られており、青く透き通った海の上にまっすぐに伸びる橋は、なんとも沖縄らしい風景。この光景が目に入った瞬間、きっと車内には歓声が上がることでしょう。

橋のたもとにある駐車場に車を停めて、橋のある風景を撮影したり、橋を歩いて渡ってみたりするのもおすすめです。

古宇利島には、島の入口にある「古宇利ビーチ」をはじめ、「ティーヌ浜」「トケイの浜」「ソウヌ浜」「チグヌ浜」と呼ばれる4つのビーチがあり、それぞれにユニークな姿をした自然岩が点在しています。

なかでも有名な自然岩が、ティーヌ浜にあるハートロックです。ティーヌ浜があるのは、古宇利大橋から見て島の最奥部。

浜の近くにはいくつかの駐車場があり、車を停めたらそこからは徒歩で浜へと向かいます。勝手にハートロックは開けた場所にあるものと思っていたのですが、ティーヌ浜への歩道は「歩道」とも呼べないような、草が伸び土がむき出しになった細い道。さらに浜へ下りるには足場の悪い階段もあり、その原始的な光景に驚きます。

全国的に有名な観光スポットが、こんな場所にあるなんて…!

でも、きれいに舗装された開けた土地にあるよりは、こんなところにあるほうが秘密めいていてロマンチックですね。

草に囲まれた道を通り抜けると…ありました、ハートロック!

確かにハートのような形に見えます。

後方の岩単体でもハート型に見えるのですが、2つの岩が1つに重なる角度から見てもやはりハート型に見えるのです。

エメラルドブルーの海と白く泡立った波、そしてどこか荒々しさを残す素朴なハートロック…これらが三位一体となった風景はため息が出る美しさ。

ハートロックが完璧なハート型ではないところがまた、かわいらしく愛嬌があると思いませんか?

このビーチの沖には夕日が沈むので、夕暮れどきに訪れて、夕焼けとハートロックのシルエットを拝むのも良さそうです。

人口わずか350人ほどの小さな小さな古宇利島。自然岩以外に目立った観光スポットはありませんが、オーシャンビューのカフェでのんびりする時間は最高のひととき。

古宇利島に入ったら、ハートロックだけを見てそそくさと帰るのではなく、ぜひ海沿いのカフェに入って、美しい海景色とのんびりと流れる島時間を堪能してください。

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