ブロックチェーン分析のスタートアップElliptic社は26日、2021年10月の6000万ドルのシリーズC資金調達にJPモルガンが追加投資家として加わったと発表した。

この資金調達は、Evolution Equity Partnersが主導し、SoftBank Vision Fund 2、AlbionVC、AlbionVC, Digital Currency Group、Wells Fargo Strategic Capital、SBIグループ、Octopus Ventures、SignalFire and Paladin Capital Groupを含む多くの投資家が参加した。

今回の投資により、Ellipticのグローバル展開が加速され、金融機関がより高い信頼と信用をもって暗号資産(仮想通貨)の機会を取り込むことが可能になる。Ellipticは、暗号資産に特化して構築されたコンプライアンスおよび調査ソリューションを提供しており、企業や政府機関と連携してブロックチェーンが悪質な活動をしていないかを分析している。

大手暗号資産取引所Coinbaseとは、社内のマネーロンダリング防止コンプライアンスで連携している。クライアントには、Santander、Revolut、Genesis、Stellarが含まれている。そのほか、従来の金融機関、フィンテック企業、暗号資産ビジネスを展開する企業、政府機関にサービスを提供している。また、Elliptic社のブロックチェーンコンプライアンス製品は、500以上の暗号資産、全暗号資産の98%以上をサポートできるようだ。

Elliptic社のSimone Maini CEOはプレスリリースで、「資産クラスとして、暗号資産は現在1兆ドル以上の価値がある。この先さらに10倍の成長が見込まれ、金融の未来を形作ることに熱心な企業によって牽引されていくだろう。私たちは、組織が暗号資産の真の価値を解き放つことができるよう、その機会を提供することに重点を置いている。」と述べている。