8月9日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)に、同局の局員でレギュラーコメンテーターの玉川徹(59)が出演。自民党と“国際勝共連合”という旧統一教会の関連団体が掲げる改憲案の共通点に切り込み、話題になっている。
この日は、翌10日に控えた内閣改造の人事について特集。注目は、旧統一教会との関係が取り沙汰された閣僚らの留任・起用だが、岸田文雄首相(65)は旧統一教会との関係性の濃淡で“線引き”を判断するという。
岸田首相が旧統一教会と関わりのある議員を完全に断たない理由について、番組では、政治部・大石真依子記者の「後で“つながり”が判明した場合のダメージが大きい」「“なり手”が不足することを懸念している」という解説を紹介した。
これを受け、玉川は「統一教会と関係があった議員を(全員)排除すると“なり手”が不足するってことが本当だとすれば、どれだけ多くの議員が、関係があったんだってそういう話しになっちゃう」とし、「だから、そこまで明らかにして欲しいってことですよ」と自論を展開。
さらに「自民党の改憲案と、“国際勝共連合”という(旧統一教会の)関連の政治団体の改憲案というのが非常に似てるんですよね」と切り込むと、「これ偶然の一致ですか?」「これだけ多くの議員、自民党の国会議員が関わってるということを踏まえて『本当に偶然の一致なんだろうか?』っていう疑問が出てくる」と指摘した。
そして「偶然の一致じゃないということになると、『じゃあ、そういう団体との関係の中で憲法を変えようとしているんですか?』って話しになっちゃいますから、ここもハッキリしてほしい」と、両者の関係性について深く切り込んでいった。これまで誰も触れてこなかった自民党と旧統一教会の関連政治団体との関係性や共通点を指摘した玉川について、ネット上からは「真を突いた発言」「圧力に負けずに発言されて良かった」「これは大きい、取り上げる時間は少なくても肝心なところに触れてくれるのはさすが玉川さん」「ぶっこんできた、よく言った!」といった声が寄せられていた。
「『モーニングショー』は、7月18日に出演したジャーナリスト・有田芳生氏(70)が、95年に警察が統一教会の摘発を視野に入れていたものの捜査されなかったのは、“政治の力”があったからだと発言した翌日から、旧統一教会についての問題を取り上げなくなったことが話題になっていました。しかし、最近では短い時間ですが再び取り上げるようになってきています。玉川氏はたびたび失言して炎上することも多いですが、この日の切り込みには評価する声が多く集まっていました」(政治記者)
これで再び、旧統一教会についての話題がタブーとなれば、それこそ番組に何らかの圧力がかかったということ。この件について、さらに深く掘り下げていくことはできるだろうか。