自民党の二階俊博元幹事長は16日、政府が進める27日の安倍晋三元首相の国葬について、報道機関の世論調査で軒並み反対意見が強かったことを踏まえ「みんな黙って手を合わせて見送ってあげたらいい」「終わったら反対していた人たちも、必ず良かったと思うはず。日本人なら」と述べ、Twitter上でトレンド入りするなど騒然となっている。
この日、TBSのCS番組『国会フロントトーク』に出演し、国葬に対する反対論について「長年つとめた首相が亡くなったのだから、みんな黙って手を合わせて見送ってあげたらいい」とした上で、「国葬がどうだとか、こんな時に議論すべきではない。控えるべきだ」と私見を述べた。
続けて二階氏は、世論調査で岸田内閣の支持率が低迷していることについて「支持率が低下しているということは、緊張して政局・政治運営にあたれという天の声だ」と持論を展開した。
これら二階氏の発言が報じられると「自民・二階氏」がTwitterでトレンド入りするなど、物議を醸しており、「嫌です。法的根拠のない国葬には反対です」「他人の心の中を勝手に決めつけてるんじゃないよ。反対している人たちは、もはや日本人の過半数だということを、この少数派の老人たちは認識してないのかな?」「この言葉の恐ろしさは、本当にそうなってしまうかもしれないと思わせる所にある。現にオリンピックがそうだった」「法的根拠のないものに声を上げずに黙っていろと言うのは、法治主義の死を意味する」「今ふと思い出したけど、安倍晋三も東京五輪の反対派を反日呼ばわりしたんだっけ。自分達の考え方にそぐわない者は非国民であり愚か者。思考の構造がそっくりだわ」「『黙って戦地へ行け、黙って特攻しろ、黙って自決しろ、生き残っても黙っとけ…』から約80年。相変わらず『日本人なら黙ってお上の言う事に従え!これが日本の民主主義じゃー!』 アホくさっ!」といった怒号まじりの猛反論が飛び交っていた。