世界各国から旅行者が集まる大都市、バンコク。観光、ショッピング、グルメ、リラクゼーションと、なんでも揃うバンコクには、何度でも足を運びたくなる魅力が詰まっています。

バンコクの中でも特にユニークなエリアのひとつが、チャイナタウン。2019年にMRTワット・マンコーン駅が開業したことにより、さらにアクセスしやすくなりました。

通りに突き出す漢字の看板や軒を連ねる中国料理店など、「確かにチャイナタウンだ」と思わせる風景がある一方で、露天や屋台が並ぶ光景はやっぱりタイ。中国文化とタイ文化の融合が楽しめるチャイナタウンは、バンコクリピーターさんには特におすすめのエリアです。

今回、バンコク4回目となる筆者は、「チャイナタウンに泊まってみるのもいいかも」と思い立ち「シャンハイ・マンション・バンコク(Shanghai Mansion Bangkok)」に宿泊してみました。

シャンハイ・マンション・バンコクは、チャイナタウンのメインストリート・ヤオワラート通りに2006年にオープンしたブティックホテル。1892年に建てられた歴史ある建物は、かつて商社や証券取引所などとして使われ、さまざまなビジネスの舞台になってきたといいます。

低価格帯のホテルが中心のチャイナタインにあって、シャンハイ・マンション・バンコクは外観からして他とは一線を画した雰囲気。ホテルエントランスの手前にはチャイナタウンの風を感じるバー「The Red Rose」があり、夜にはライブパフォーマンスも行われます。

そんな「The Red Rose」を横目に、赤い橋を渡ってホテル内へ。

照明を落とした館内に足を踏み入れると、赤いチャイナ服を着た少女の絵が目に飛び込んできて、この時点でもう別世界…。外の喧噪がウソのようです。

ロビーには上海の写真をバックにあしらったアイコニックな時計があり、どこを切り取っても絵になる!

客室がある上階は、さらに中華色満載の空間。フロアによって基調となる色が異なり、黄色や赤のカラフルな壁と、天井から垂れ下がる色とりどりのランタンに目を奪われます。

お部屋の入口もとってもユニーク。お部屋にはそれぞれ番号が振られているのですが、ドアの上に「貴族」「長壽」「財富」など、縁起の良い言葉が掲げられていて、お部屋に入るだけで一気にテンションが上がります。

今回筆者が宿泊したのは、「MU DAN SUITE」というスイートルーム。スイートルームといっても、筆者が泊まったときには8000円少々で利用できたので、十分お手頃です。

49平米の客室内には、広々としたキングサイズのベッドに加え、デイベッドを備えたシーティングエリアもあり、お金持ちの邸宅を訪問しているような気分が味わえます。

花模様の壁紙や真紅のカーテン、透かし彫りが施された間仕切りなど、1930年代の上海のスタイルとエレガンスを取り入れたという内装は、レトロ&ポップ。写真を撮るだけでも盛り上がれること請け合いです。

このほかに、27平米の「MEI HUA SUPERIOR ROOM」、39平米の「YING HUA DELUXE ROOM」、49平米の「FAMILY SUITE」があり、それぞれにお部屋のしつらえや雰囲気が異なるので、ぜひお好みの部屋を探してみてください。

一歩外に出ればそこはチャイナタインのメインストリートなので、ローカルグルメに舌鼓を打ったり、お寺を訪ね歩いたりと、楽しみは尽きません。MRTに乗れば、ワット・ポー周辺にも簡単に足を延ばすことができます。

4回目のバンコクにして、初めてチャイナタウンに泊まるという体験をしてみましたが、ヤオワラートに泊まることで、街と自分との距離がぐっと近づいたような感覚がありました。

シャンハイ・マンション・バンコクは、内装が非常に独特なので長期滞在向きではないと感じましたが、1~2泊程度、バンコク滞在のスパイスとして加えてみるといいのではないでしょうか。きっと、一味違ったバンコクの魅力を深堀りできるはずです。

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名称 シャンハイ・マンション・バンコク(Shanghai Mansion Bangkok)
住所 479-481 Yawaraj Road, Samphantawong Bangkok
公式サイト https://www.shanghaimansion.com/