2023年11月26日(日)、日本の空の玄関口・羽田に「メルキュール東京羽田エアポート」が開業しました。フランス・パリを拠点とし、世界110か国に5,500を超えるホテルとリゾートを展開する「アコー」の日本国内で22軒目のホテルであり、国内の「メルキュール」ブランドとしては9軒目のホテルとなります。

館内には、363室のゲストルーム、レストラン&バー、ジム、会議室、ラウンジ、クルーラウンジ、シャワールームを完備。その土地ならではの魅力を再発見するメルキュールらしく、ものづくりの街・羽田らしさとヨーロピアンスタイルが交わった空間デザインが印象的です。

開業に先駆けて内覧・試泊体験をしてきたので、館内の様子やお部屋の特徴などを紹介します。

メルキュール東京羽田エアポートの立地・アクセス

メルキュール東京羽田エアポートが位置するのは、東京都大田区羽田1丁目。空と東京湾の玄関口といわれる“羽田エリア”の東京都道311号環状八号線沿いにあります。

最寄り駅は京急空港線「大鳥居駅」(徒歩4分)、または「穴守稲荷駅」(徒歩6分)。大鳥居から羽田空港第3ターミナルまでは急行で約4分、第1・第2ターミナルまでは約7~8分とアクセスしやすく、国内外のビジネスやレジャーの拠点として最適な立地です。

メルキュール東京羽田エアポートでは、始発4時(第3ターミナル行)から、最終便25時10分(第3ターミナル発)までシャトルバスを運行しています(現行タイムスケジュール)。

このシャトルバスは、宿泊者であればチェックイン前/チェックアウト後に無料で利用できます。早朝のフライトで羽田空港近くに前泊、あるいは深夜到着便で羽田空港近くで後泊する必要があるときに非常に便利です。

※シャトルバスは事前の予約ができないため、満席となる場合もあります。

また、マイカー利用の方は1台1泊1,500円で駐車場を利用できます。平面駐車場47台分+車椅子用駐車場2台分(計49台分)を備えているのは羽田空港周辺のホテルでは珍しいといえるでしょう。

館内施設(ロビー、ラウンジなど)

メルキュール東京羽田エアポートは11階建てで、1階にロビー、レセプション、レストラン&バー、2階にラウンジ、クルーラウンジ、ジム、会議室、シャワールーム、2~11階に客室となっています。1階は“トラディショナル”をテーマに、「ものづくりの町」として世界に誇る東京都大田区の工芸品をイメージした装飾がずらり。

2階は“サブカルチャー”をテーマにしたフロア。おしゃれなラウンジには、このホテルがセガ本社跡地に建てられたことにちなんで、家庭用ゲーム機や使い捨てカメラなどの懐かしい電化製品をモチーフにしたオブジェが飾られています。ゆったり過ごせる、宿泊者専用のラウンジです。

同フロアには、エアライン関係者のみが利用できるクルーラウンジのほか、スマートテクノロジーを導入した会議室も複数あります(オプション)。

旅行中でもエクササイズの習慣を保てるジムには、有酸素運動やウェイトトレーニング用の最新機器が完備されています。宿泊者は24時間無料で利用可能です(※16歳以上)。

ユニークなのは、チェックアウト前/チェックアウト後に有料で利用できる男女別シャワールームが用意されていること。利用は有料ですが、「朝にチェックアウトをしたけれど、フライトは夕方~夜」というとき、空港へ行く前にシャワーを浴びられるのは嬉しいですね。

1階にあるレストラン&バーは、『東京エクレクティク』をテーマに、日本の伝統的なお茶屋をモダンでスタイリッシュに仕上げた空間です。こちらでは、和洋朝食ビュッフェや、アラカルトを中心としたディナーをいただけます。

※朝食ビュッフェの内容は後述

一見するとヨーロッパのホテルバーなのに、細かい意匠に和のテイストが散りばめられているのがメルキュールならでは。人や文化が行き交い混じりあう羽田で、特別な時間を過ごせます。

おすすめは、「アールグレイピーチマティーニ」や「江戸ベイサイドネグローニ」といった、ここでしか飲めないシグニチャーカクテル。なお、レストラン&バーは宿泊者以外も利用できます。

※カクテルドリンクは、季節や期間で変更となります。

ゲストルーム(スーペリア/プリビレッジ)

メルキュール東京羽田エアポートのゲストルームは全363室で、2~9階がスーペリアフロア、10~11階がプリビレッジフロアとなっています。客室フロアの廊下は羽田空港の飛行機の滑走路をイメージしており、敷きつめられた絨毯は上空から見下ろした大田区の町並みを表現しているとか。

スーペリアフロアには、「スーペリアキング」(23.8㎡)と「スーペリアツイン」(24.5㎡)があります。宿泊料はどちらも1名利用14,000円~、2名利用18,000円(1人あたり9,000円)~。

スーペリアキングはホテル内でもっとも多い客室タイプで、全159室あります。羽田空港の周辺でキングサイズベッドを導入しているホテルは珍しいとのこと。

マットレスはシモンズ社製で快適な寝心地です。枕は硬さの異なる2タイプを完備。ヘッドボードの上の壁には、羽田空港に離着陸する飛行機の窓から見下ろす大田区の景色をイメージした装飾が施され、旅情を感じさせてくれます。両側に電源があるのも嬉しいポイントです。

客室備品は、テーブル、ソファ、薄型テレビ、ベッドサイドテーブル、空気清浄機(加湿機能付き)、セーフティボックス、冷蔵庫、電気ケトル、コーヒー&ティーセットなど、一通りのものがそろっています。

冷蔵庫の中身は空ですが、瓶入りのミネラルウォーターは無料サービスです。

キャビネットの引き出しには、コーヒーのドリップパックや紅茶・ハーブティー・日本茶のティーバッグ。クローゼットには上下セパレートのナイトウェアが用意されています。

コンパクトにまとめられたトイレと洗面台。水回りは新しくてとてもきれいです。

洗面台を挟んで、反対側にバスルームがあります。

なお、このスーペリアキングはバスタブありのお部屋ですが、シャワー(レインシャワー)のみのスーペリアキングもあります。(※スーペリアツインは全室バスタブなし・シャワーのみ)

シャンプー・コンディショナー・ボディウォッシュなどのバスアメニティは、東洋医学の陰陽五行の思想とアロマセラピーの考えを融合させたイタリアのブランド「エレメンタルハーボロジー」のもの。ネロリ&ベルガモットのうっとりするような香りに包まれ、リラックスできます。

10~11階はワンランク上のホテルステイが楽しめるプリビレッジフロアです。「プリビレッジキング」(23.8㎡)と「プリビレッジツイン」(24.5㎡)があります。

宿泊料は、プリビレッジキングが1名利用17,000円~、2名利用21,000円(1人あたり10,500円)~、プリビレッジツインが1名利用19,000円~、2名利用23,000円(1人あたり11,500円)~。

床がフローリングだったり、洗面台の手洗いボウルが焼き物だったり、冷蔵庫に無料サービスのソフトドリンクが用意されていたり(※ビールは有料)と、ちょっと特別感の味わえるお部屋です。

大人数のファミリーやグループでの旅行に便利なコネクティングルームも用意されています。

朝食ビュッフェ

1階のレストラン&バーでは、朝6時から10時まで朝食ビュッフェをいただけます。ハムやソーセージ、ベーコン、卵料理、サラダ、ホテルで焼き上げたパン、フルーツなど、彩り豊かなメニューの数々。洋食だけでなく、ご飯やお味噌汁、お惣菜など、和食メニューも充実しています。

自分でおにぎりを作れるコーナーもあって、外国人ゲストに喜ばれそうだと感じました。用意されている海苔は、大田区にある明治34年創業の老舗「守半海苔店」のやきのり。こんなところにも「その土地らしさ」を大切にするメルキュールらしさを感じました。

これから飛行機で旅立つ人も、自宅へ帰る人も、おいしい朝食でしっかりエネルギーをチャージして、元気に出発できそうです。

メルキュール東京羽田エアポートは、羽田空港を利用する際の前泊/後泊に非常に便利なホテルですが、ただ泊まるだけではもったいないと感じるほど、素敵な滞在が叶います。スタッフは皆さんホスピタリティにあふれており、とても気持ちよく過ごせました。

羽田エリアでワンランク上のホテルステイを楽しみたいときには、メルキュール東京羽田エアポートをぜひ候補に入れてみてください。

ホテルから歩いて10分ほどの「穴守稲荷神社」内には、フライトの安全を祈願できる「航空稲荷」もあるので、チェックアウト後に立ち寄ってみるのもよいかもしれません。

Post: GoTrip! https://gotrip.jp/ 旅に行きたくなるメディア

名称 メルキュール東京羽田エアポート(Mercure Tokyo Haneda Airport)
住所 東京都大田区羽田1-2-11
アクセス 京急空港線「大鳥居駅」(徒歩4分)、「穴守稲荷駅」(徒歩6分)
 ※羽田空港より無料シャトルバスあり
公式サイト https://www.mercure-tokyo-haneda-airport.com/