かつて明治時代の日本において、多くの知識人や文化人が集まっていた場所、それが「喫茶店」。

そんな時代の流れを脈々と受け継いで今にその香りを届けてくれているのが「純喫茶」というジャンルのカフェ。

実は「喫茶店」にはかつて「特殊喫茶店」と呼ばれる、現在のクラブやキャバレーのようなものがあり、それと区別するために「純喫茶」と呼ばれるようになったという歴史があり、昭和の時代には非常に多く存在した純喫茶は残念ながら現在は少なくなってきている。

しかしながら味わい深い純喫茶で過ごす時間は懐かしさや愛しさに溢れており、時間を味わうためには最適な場所。

今回はそんな時の移ろいを、極上の空間で芸術的なフルーツパフェとともに味わえる静岡県静岡市にある純喫茶の1つをご紹介したい。

お店の名前は「喫茶ポプラ」だ。

・静岡駅から徒歩10分でたどり着くことのできるオアシス、それが「喫茶ポプラ」
こちらのお店、静岡駅から徒歩10分ほどでたどり着くことのできる純喫茶だ。

道に出されているお店のスタンドは濃紺で白抜きの文字、そして翡翠色の「珈琲」という文字が他にはない配色で目を引くデザイン。

お店に続く狭い階段は、まるで別な世界へと誘ってくれるかのような、まさに異世界への特別な通路のような印象を受ける。

このアプローチだけをとってみても、他にはない、まさに「喫茶ポプラ」だからこその空間を味わうことができる。

もちろん外側だけではなく、店内も素晴らしい。マッキントッシュのアンプに、JBLのスピーカー、そして穏やかで心地よい音楽。店内はまさに昭和の素晴らしいジャズ喫茶の雰囲気そのままに、タイムスリップしてきたかのようだ。

・芸術的なフルーツパフェ
実はこちらのお店、フルーツサンドが有名なお店だ。ただしフルーツサンドは土日のみの提供となっており、なかなか出会うことができないメニューとなっている。

しかしながらそのフルーツサンドに勝るとも劣らない、いつでもオーダーできるメニューがある。それが季節のパフェだ。

こちらの季節のパフェ、味も見た目も非常に芸術的なフルーツパフェとなっている。

さっぱりとした生クリームと、甘酸っぱいイチゴとのコントラストは、非常に秀逸であり、非常にさっぱりとしているが、フルーツのおいしさをしっかりと感じられる味わい。

旬を迎えたイチゴの下には美味しいバニラアイスがあり、

さらにその下には、美味しいコーヒーゼリーが隠れている。

バニラアイスのコクとコーヒーゼリーの苦味、そこにさっぱりとした生クリームと、甘酸っぱいイチゴとのコントラストが加わるのだから、たまらない。

今回はイチゴだったのだが、季節ごとに旬を迎えた美味しいフルーツをこのような素晴らしいパフェとして味わえるのだから、静岡市民を羨ましく思ってしまうほどだ。

そんな美味しいパフェと一緒に喫茶を楽しむ、静岡でしか楽しめない、素晴らしい時間がそこにはあるのだ。

季節はもう春。もしゆったりとした昭和の時間を楽しみたいのなら、こだまかひかりで静岡を楽しむ旅に出てみてはいかがだろうか?

きっとそこにはその街にしかない、宝物のような純喫茶が待っているに違いないのだ。

<お店の情報>
お店 喫茶ポプラ
住所 静岡県静岡市葵区呉服町2-4-5 三島屋ビル2F
営業時間 平日 12:00から16:00 / 土日祝 12:00から18:00 
定休日 水曜日・木曜日

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