カフェインを除去したコーヒー、カフェによってはデカフェと呼ばれているカフェインレスコーヒーに対する、一般的なイメージとはどういうものだろう

メリットとしてとらえられているのは「寝る前でも安心して飲めること」や「胃腸への負担軽減」など。いっぽうデメリットとして取り上げられるのが「風味の低下」。端的に言うと「健康のためにはカフェインがないのがありがたいのだけど、味はちょっと…」ということ。

在宅ワークの定着やセルフケア意識の高まりで、コーヒーの楽しみ方も大きく変化しているという。「目覚めの一杯」だけではなく、「仕事中の気持ちの切り替え」や「夜のリラックスタイム」など、1日のあらゆる場面でコーヒーを飲むシーンが広がっている。

コーヒーを飲む機会が増えたことで、カフェインレスコーヒーへの注目が日本でも確実に高まっている。日本でのカフェインレスコーヒー市場は、2020年から2024年にかけての年平均成長率がおよそ10パーセントを記録している。

2月28日から3月1日まで「ZeroBase表参道」で「さようなら先入観カフェ by UCC」が開催された。

1階では、いつの間にか脳にインプットされてしまった「先入観」がイラストとともに掲示された。例えば「冷蔵庫に入れておけば安心でしょ」「最近のトレンドは若者に聞けば間違いなし」とか「キラキラネームは平成か令和生まれ」とか。コーヒーに関しては「子どもはコーヒーを飲んじゃだめって言うよね」とか「カフェインレスコーヒーはおいしくなさそう」とか。渡されたコーヒーを飲みながら、「これ、あるある」と頷いた人も多かったに違いない。

2階に上がると、最初に受け取ったコーヒーがカフェインレスコーヒーであることが明かされ、カフェインレスコーヒーとは何かという解説や「UCC おいしいカフェインレスコーヒー」ブランドの紹介が展示されている。 

このイベントは、タイトルにある通り「先入観にさようなら」してもらうことがテーマだったという。カフェインレスコーヒーに対して多くの人が抱いている「味がうすそう」や「おいしくなさそう」といった先入観を払拭すること。コーヒーを飲みだけではなく、別の体験を通して参加したひとりひとりに感じてもらうことにつながっていた。

この「さようなら先入観カフェ by UCC」で提供されていたのが3月2日にリニューアル発売された「UCC おいしいカフェインレスコーヒー」シリーズ。厳選されたアラビカ豆を100パーセント使用し、カフェインを97パーセントカットしながらも、コーヒー本来のコクと豊かな香りが最大限に引き出された味わいが特徴のコーヒーだ。従来より時間をかけて丁寧にローストし、豆の芯までじっくりと火を通すことで、甘みやコクを引き出すことに成功したという。ワンドリップタイプには「コク深め」もラインナップされている。

全米コーヒー協会のデータによると、2025年には米国消費者の15パーセント近くの人が日常的にデカフェを選択しているという。カフェインレスコーヒーは「おいしくない」という先入観とさよならして「コクがあっておいしい」へ。それが新しい価値観となるこによって、カフェインレスコーヒーの市場拡大とコーヒー全体の飲用者数や飲用杯数の増加につながっていくことも期待できる。