それでなくとも米国との貿易戦争、ウイグル族強制収容問題と、今日何かにつけて「悪」のイメージのみが先行する支那中共です。最悪の状態にある米国と支那中共の間を取り持つ意味合いすら垣間見えますが、我が国が両国の軋轢に耐えてまでお目付け役や仲裁役、況してや保証人まで買って出る必要があるのでしょうか。

一方で楽観的な視点から見ると、支那中共の経済破綻を見越した「一帯一路」の乗っ取り……言葉が悪いですね……我が国がいつでも舵取りを取って代われる準備「日本主導型経済・貿易共栄圏」を戦略的に伺っているとも受け取れます。

まあ、支那中共主導の一帯一路政策に比べれば、我が国主導の経済・貿易共栄圏の方がはるかに公正・自由・透明かつ信頼性の高いものになることは間違いないと思います。

「虎穴に入らずんば虎児を得ず」と言いますが、リスクを自ら背負い米国と支那の間でこれ程豪胆な戦略、強かな方針を打ち立てたというなら、日本国そして安倍首相の外交手腕たるや世界中からの称賛に値するものだと考えます…が、現実はどうなるのでしょうか? 今後に期待し、見守るしか無さそうですね。

間違っても経済界の「営利至上主義」とそれから生じるであろう「魂なき繁栄」の為では無いことを祈るのみです。

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