日本でもおなじみ、世界各地に店舗を展開する人気コーヒーチェーン、スターバックス。スタバファンなら「旅先であちこちのスタバをめぐるのが楽しみ」という人もいることでしょう。

なかでも、国際的なチェーン店でありながら、現地の風土や文化を生かしたスペシャルな店舗は、スタバファンならずとも見逃せません。

例えば、シンガポールの100店舗記念店や、世界的に有名なリゾート「バリ島」のウブドにあるスターバックス・ウブド店、世界最古で最大のお城、プラハ城にあるスターバックスに、台北の古い邸宅を改装したオシャレなスターバックスフランス・パリにあるまるで宮殿のようなスターバックスなどなど、世界には特徴的な店舗がたくさんあります。

そんな旅先にあったら訪れておきたいスタバのお店のひとつが、タイ・バンコクにある「スターバックス・ランスワン店」。

バンコクは東京にも負けないくらい数多くのスタバ店舗をもつ町で、バンコクじゅうどこに行ってもスタバのロゴを見かけるといっても過言ではありません。

そんななかで、スターバックス・ランスワン店はわざわざ目指して行く価値のある、芸術的な一軒家の店舗なのです。

BTSチットロム駅から徒歩およそ5分、欧米の大使館や領事館、高級コンドミニアムなどが集まるちょっとハイソなエリアに位置するのがスターバックス・ランスワン店。

喧騒のバンコクの中心部にありながら、緑に囲まれた真っ白な一軒家はまさに都会のオアシスといった雰囲気です。

暑いバンコクで歩き疲れたとき、こんなスタバに遭遇したら「入ってみたい!」と思いませんか?

胸を高鳴らせながら店内に足を踏み入れると、タイの伝統とスタバらしいモダンなインテリアを融合させた、スタイリッシュでありながらあたたかみの感じられる空間が迎えてくれます。

木の風合いを大切にした壁と天井、レトロなタイル張りの床、カゴを使ったランプ・・・こんなスタバは初めてです。

このスターバックス・ランスワン店は、「コミュニティストア」と呼ばれる形態をとっており、NGOと連携して売上の一部をタイ北部の貧しいコミュニティへ寄付しています。ここで飲み物やコーヒー豆を買うことで、知らず知らずのうちに小さな社会貢献へとつながるのですね、

奥にある客席スペースは、ナチュラルな色合いで統一された居心地の良い空間。タイ北部の山岳民族の人々の写真が飾られていて、モダンながらタイのぬくもりが感じられます。

人でごった返すショッピングセンター内の店舗とは違って、ゆったりとした時間が流れる一軒家スタバ。

休日の午後は混雑しますが、朝晩は比較的空いていて、狙い目は自然光が入って爽やかな朝。朝は7時から営業しているので、ここで朝食を楽しむのもいいでしょう。

物販コーナーも充実していて、タイ北部産のコーヒー豆や、タイ限定のタンブラーやマグカップ、テディベアなど、タイのスタバでしか買えないオリジナルグッズがずらり。お土産にも良さそうです。

メニューもタイならではのものがあって、筆者はタイのカスタードが入ったブリオッシュ「Pandan Custard Brix」にトライ。

ナイフを入れると、緑色をしたカスタードクリームがとろ~りと溢れてきます。日本人なら抹茶かと思ってしまうような色合いですが、これは「パンダンリーフ」と呼ばれる植物の色素です。

甘さ控えめのなめらかカスタードクリームとふんわりしたブリオッシュ生地がマッチしてとっても美味。ハートが描かれたカフェラテとともにいただくとなんだか贅沢な気分になります。

タイの伝統とモダンが溶け合った店内は居心地抜群で、何時間でも過ごしたくなるほど。もちろん無料Wifiも完備で、インターネットを使っての作業や調べ物にも最適です。

スタバファンならずとも思わず入りたくなってしまう、スターバックス・ランスワン店。よくあるスタバとはひと味もふた味も違う芸術的な空間は、ワンランク上の時間を演出してくれます。

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お店 スターバックス・ランスワン店 Starbucks (Langsuan Rd)
住所 39/1 Soi Langsuan, Lumpini Patumwan Bangkok