世界に誇る美食の街・東京。

世界的にロンドンやニューヨーク、パリにリヨンやモナコなど、美食の街として名高い場所はたくさんありますが、ミシュランの星が与えられたレストランの数で言うと、東京が世界で最も多いそうです。

2015年の結果でも、東京は226店と、2位であるパリの94店を大きく引き離しています。

そんな世界に誇るべき日本のグルメ首都東京において、数々の著名人を楽しませてきた鰻の名店がある事をご存知でしょうか?

今回は日本が世界に誇る鰻の名店をご紹介しましょう。

お店の名前は「石ばし」。

・明治43年(1910年)創業の老舗鰻料理店、それが「石ばし」
こちらのお店の創業は明治43年(1910年)。

この年は、日本で初めて飛行機が空を飛んだ年として知られ、日本が大きく発展を遂げる事になる大正・昭和の時代へと繋がっていく、そんなターニングポイントといってもいいほどの年でした。

そんな時代に生まれた老舗の鰻料理専門店は、4つの時代を経てもなお、多くの人々を楽しませています。




・鰻が提供されるまでの時間も楽しめる、それが「石ばし」
どんな鰻の名店であっても、注文してから鰻がすぐに提供される事はほとんどありません。

その理由は、注文後に生きた鰻をさばき、串を打ち、焼かれるからです。

「串打ち三年、裂き八年、焼きは一生」と言われるほど奥の深い鰻料理を堪能するために、まずは美味しいお酒とおつまみで、こちらのお店の歴史を堪能するのもよいでしょう。

老舗の風格ただよう建物の中で、ゆっくりと過ぎる特別な時間を、美味しいお酒とおつまみで楽しむ。

その事はまさに、おいしい鰻を味わうための準備なのです。

そして鰻が提供される時間が近づくことは、香りが教えてくれます。

店内に香ばしい鰻の香りがしてきたのなら、そろそろ美味しい鰻重が運ばれてくるでしょう。




・絶品の鰻を味わえるお店、それが「石ばし」
多くの人々が開けて楽しんできたであろう輪島塗の重箱に、肝吸い、そして、奈良漬けなどのお漬け物。

そのそれぞれが気品ただよう凛とした美しさで、食べる人の目をまず、喜ばせてくれます。



そして重箱を開けたのなら、一気に鰻のおいしい香りが体全体を包み込んでくれます。

パリっと香ばしく仕上げられた鰻とサッパリしたタレの調和はまさに絶品で、何の抵抗も無く口の中でご飯と一緒にホロホロとほどけていきます。

まさに完璧と言ってもいいほどの鰻重がここにはあります。


たっぷりと鰻重の美味しさを楽しんだのであれば、こちらのお店の山椒を一振りしても良いかもしれません。

鮮烈な香りを強く放つこちらのお店の山椒は、他のお店のものとは一線を画すものであることは、山椒の蓋を開けただけで感じられる事でしょう。

そんな鮮烈な香りを絶品の鰻重と合わせる、もはや言葉で表現する必要はないのではないか、と思います。


老舗が紡いできた歴史と、その歴史に裏打ちされた技術、そしてそれら全体を包み込むお店全体が持つ風格、それら全てが愛おしく感じるほどの名店で、優しくそして厳しく伝えられてきた本当の鰻の味わいを楽しんでみる旅に出かけてみるのはいかがでしょうか?

きっとそこには出会えてよかった、そんな本物の美味しさが存在しているに違いありません。

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お店 石ばし (いしばし)
住所 東京都文京区水道2-4-29
営業時間
[火~金]
11:30~14:30(L.O.13:30)
18:00~21:00(L.O.19:30)
[土]
11:30~15:00(L.O.14:00)
17:30~21:00(L.O.20:00)
※売り切れ次第終了
定休日 日曜・月曜・祭日・土用の丑の日
お店の公式HP http://unagi-ishibashi.com/index.html