かつて明治時代の日本において、多くの知識人や文化人が集まってい場所、それが「喫茶店」だ。

そんな時代の流れを脈々と受け継いで今にその香りを届けてくれているのが「純喫茶」。

実は「喫茶店」にはかつて「特殊喫茶店」と呼ばれる、現在のクラブやキャバレーのようなものがあり、それと区別するために「純喫茶」と呼ばれるようになったという歴史がある。

昭和の時代には非常に多く存在した純喫茶だが、残念ながら現在は少なくなってきている。

しかしながら味わい深い純喫茶で過ごす時間は、懐かしさや愛しさに溢れており、まさに時間を味わうためにはもってこいの場所なのだ。

例えば、直木賞作家・五木寛之さんが通ったお店として知られる金沢にある「ローレンス」に、東京でもっとも美味しいエビフライサンドを味わえると名高い「ロッジ赤石」ミックスジュース発祥の地として知られる大阪の「千成屋珈琲」福岡最古の老舗喫茶店「ブラジレイロ」、名古屋を代表する純喫茶の1つ「コンパル」などなど、日本各地に素晴らしい純喫茶が存在している。

しかしながら、現在では年々その数を減らしてしまっているのが実情だ。

今回はそんないつまでも存在していて欲しいと思ってしまうほど、素晴らしい時間を味わえる純喫茶の1つをご紹介したい。

それが東京都中央区の蠣殻町1丁目にある「カフェ・マスターズ」。

・東京メトロ半蔵門線水天宮駅6番出口から徒歩15秒のお店
こちらのお店、東京メトロ半蔵門線水天宮駅6番出口から徒歩15秒のところにあるお店。

駅名にもなっている安産で有名な水天宮とは道路を挟んで反対側にある。

そんなお店は平日のみの営業なのだが、朝から多くのサラリーマンやサラリーウーマンが思い思いの時間を過ごす、まさに都心のオアシスといってもいい場所となっている。

・絶品のトーストサンドイッチ
そんな多くの働く人々に癒しの時間を提供しつづけているお店で味わえるのが様々な美味しい順喫茶のメニュー。

中でもオススメなのが厚切りトーストサンドだ。

なんとトッピングはポテトサラダ、トマト、ソーセージ、ハム、エッグ、ツナ、パストラミビーフの7種類から選ぶ事ができる。

注文を受けてから山型食パンから厚切りされ、トーストされる食パンは最高の味わい。

また、間に挟む具材も、その全てに細かい手仕事が施されている。

例えばソーセージはしっかりとローストされ、斜めに美しくカットされている。


もちろんソーセージのサンドイッチにはケチャップとマスタードがしっかりと塗られており、サンドイッチというよりもホットドッグのような味わいに近い。

またタマゴサンドも絶品。サクサクとしたトーストサンドとタマゴの組み合わせは、最高のコンビネーション。



さらにオススメしたいのが、トマト。

完熟したトマトをその場で美しく薄切りカットし、トーストサンドに挟んだだけのシンプルなサンドイッチなのだが、トマトのウマミや甘みがダイレクトに味わえる最高の逸品に仕上がっている。



寡黙なマスターが黙々と、手際よくコーヒーやサンドイッチを作るその様は、まさに職人の手仕事ともいえるほど、美しい。

そんな一点のくもりのない、よどみの無い美しい所作も、こちらのお店の魅力の1つかもしれない。

そんな美しさを感じられる純喫茶で、自分好みの時間を過ごしてみてはいかがだろうか?

きっとそこは、このまま永遠に続いて欲しいとすら思える、最高の時間をすごせる純喫茶に違いないのだ。

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お店 カフェマスターズ (Cafe Masters)
住所 東京都中央区日本橋蛎殻町1-39
営業時間  7:00〜17:00
定休日 土日祝日