立憲民主党の有田芳生参議院議員(66)が自身のツイッターで自民党の河野太郎外務大臣(55)を批判している。
有田議員は1日にツイッターを更新し、河野外相が30日に徳島県で行った講演の中で拉致問題について「核とミサイルを解決をしたあとは、しっかりと拉致問題を北と日本で解決する」と発言したことに言及。「大失言だ」としつつ、「トランプ大統領は『非核化には15年かかる』とも語っている。いつから政府は拉致問題解決は核、ミサイル問題のあととしたのか」と批判した。「拉致被害者家族が河野発言を聞いたなら、心底怒るだろう」ともつづった。
さらに有田議員は3日にもツイッターを更新し、「河野発言は日本政府の拉致問題に対する方針を大転換するものだ」と再び苦言。この発言を報道しない日本メディアも批判しつつ、「核問題、ミサイル問題を解決してから拉致問題を解決するというのは、歴代政権の方針を変更するものだ」とした。
しかし、有田議員のこのツイートに対し有権者からは、「河野さんの言われる『解決』とは、非核化の『段取り』を決める、と言うことでは?少しは、想像力を働かせましょうよ」「揚げ足取りはやめてください。現状日本にミサイルが飛んできている以上、優先順位を付けるのは仕方のないことです」「金正恩が本当に核とミサイルを廃棄するならば拉致問題も解決する可能性は十分あると思いませんか?拉致問題を安倍政権叩きに利用するのはやめましょう」といった批判が多く寄せられていた。
また、有田議員は「トランプ大統領は『非核化には15年かかる』とも語っている」とつづっていたが、正確なトランプ大統領の発言は、米スタンフォード大学のヘッカー教授らの報告書に基づいた上で「15年かかると言う人もいる」というもの。有田議員の批判の前提がそもそも間違っていることに、有田議員本人は気が付いていないようだった。