あちこちから甘~い香りが漂ってくる、スイーツ天国ベルギー。世界的に高い評価を得ているチョコレートと並ぶベルギーの名物スイーツといえば、なんといってもワッフルですね。
ベルギーワッフルには、おもにブリュッセル風とリエージュ風の2つの種類があります。
長方形をしたブリュッセル風ワッフルは、サクサクとした軽い食感が特徴。ワッフルの生地自体には甘みがないので、パウダーシュガーやチョコレート、生クリーム、フルーツなどをトッピングすることが前提となっています。
一方のリエージュ風ワッフルは、丸いギザギザした形をしていて、ブリュッセル風よりももっちりとした食べ応えがあるのが特徴です。リエージュ風は、トッピングなしでも生地自体にしっかりと甘みがあるため、食べ歩きに向いています。
「町を歩けばワッフルにあたる」といっても過言ではないブリュッセルには、気軽なテイクアウトのスタンドから、老舗の名店まで、さまざまなワッフルのお店が目白押し。
そんななか、ベルギーに行くなら一度は足を運んでみたい有名店が、「メゾン・ダンドワ(MAISON DANDOY)」です。
メゾン・ダンドワは、1829年にブリュッセルに創業したベルギー最古の焼き菓子店。6世代にわたって受け継がれてきた由緒正しき老舗で、パティシェにもファンが多いばかりか、ベルギーの王様もこっそり買いにくるほどだとか。
2012には大丸東京店にも進出を果たしただけあって、日本人観光客にも人気の高いお店です。
「自然由来の原料を使用すること」「できるだけ手作りであること」「伝統のレシピに沿って作り上げること」の3点にこだわり、世界各地から訪れるスイーツ好きを魅了しています。
メゾン・ダンドワの店舗はブリュッセル市内に複数ありますが、ワッフルをイートインするならティールームのある2号店がおすすめ。
ブリュッセル観光の中心地、グランプラスと小便小僧を結ぶシャルルブルス通りに位置し、観光の合間に立ち寄りやすい絶好の立地です。
お店の2階にあるティールームは、ブリュッセルの風景画やお菓子の焼き型などが飾られたレトロな空間。老舗の名店とはいえ気取った雰囲気はなく、肩ひじ張らずに過ごせます。
メゾン・ダンドワでいただけるワッフルは、やはりブリュッセル風とリエージュ風の2種類。どちらもおいしいと評判ですが、日本人に好評なのは甘さ控えめのブリュッセル風。
アイスクリームやチョコレート、生クリーム、フルーツのコンポートなど、好みに合わせてトッピングを追加することができます。
2階のティールームでいただく場合、シンプルな砂糖がけのブリュッセル風は5.5ユーロ。トッピング1種追加で7ユーロ、トッピング2種追加で7.75ユーロです。
おすすめは、チェリーまたはイチゴのコンポートとバニラアイスの組み合わせ。自家製のフルーツコンポートは甘すぎず、果物本来の風味が存分に生かされた上品な味わいです。
メゾン・ダンドワが誇るブリュッセル風ワッフル。
一見、日本にもよくあるタイプのワッフルのように見えますが、ナイフを入れた瞬間「なにかが違う」と分かります。生地が驚くほど軽く、切るときにほとんど抵抗を感じることがないのです。
1枚1枚専用のマシンで焼き上げられたワッフルは、外はサクッ、中はしっとり。
バターをたっぷり使い、余計な添加物は使用せずに作られた生地を口に運ぶと、リッチなバターのコクと、バニラの風味が広がります。
生地自体にほとんど甘みがないブリュッセル風ワッフルは、食感と風味が肝心。この奥深い味わいは、どこのワッフルにでもあるものではありません。
メゾン・ダンドワは、「スペキュロス」と呼ばれるベルギーの伝統菓子でも有名。
スペキュロスは、シナモンなどの香辛料をきかせた堅めのビスケットで、「スペキュロスといえばダンドワ」といわれるほどの逸品です。
お店の1階にはさまざなま焼き菓子が並んでいて、洗練された化粧箱に入ったスペキュロスは、大切な人へのベルギー土産に最適。職人の手で手作りされたビスケットは、素朴さと上品さが共存した優しい味わいです。
6代続く、ベルギー最古の焼き菓子店の伝統を守り続けるメゾン・ダンドワ。ブリュッセルにやってきたら、ここでベルギー菓子の真髄にふれてみてはいかがでしょうか。
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名前 メゾン・ダンドワ Maison Dandoy – Tea Room & Waffles
住所 Rue Charles Buls 14, 1000 Bruxelles
営業時間 月~土 9:30~22:00、日 10:30~22:00(ティールームは11:00~18:00)
公式サイト https://maisondandoy.com/