インドネシアは広大な国土を持った島嶼国家です。それ故に、この国での移動手段は慎重に選ぶ必要があります。
地方島嶼部への移動となると、複数の航空キャリアを乗り継ぐ可能性が出てきます。また市内の移動についても、より安価で効率のいい手段を選ばなければなりません。
この記事では、インドネシア旅行を楽しむためのオンラインサービスをご紹介します。
・Traveloka
インドネシアはその国土の特徴故、国内航空路線が発達しています。
今やLCCの頂点に君臨したエアアジアを始め、ライオン航空やスリウィジャヤ航空、シティリンクなど日本人にはあまり馴染みのないキャリアも就航しています。そのため行き先によっては「複数の航空会社を乗り継いだほうが低料金」ということがしばしば発生します。
もちろん、それをまったくの自力で設定するとしたら非常に大きな手間がかかります。そこで知っておきたいのが『Traveloka』という現地系サービスです。
これはホテルや交通手段の予約手配を代行するオンラインプラットフォームですが、注目すべきは航空券検索。複数のキャリアにまたがった最安値検索をしてくれます。
たとえば、バタム島からバリ島までA社の直行便で行くよりも、A社とB社のジャカルタ乗り継ぎで行くほうが安かった場合。Travelokaはそれを自動で検出し、明確な料金表を提示してくれます。カスタマーがA社とB社の予約フォームを開く必要は一切ありません。
Travelokaの利便性は国外からも注目されていて、最近ではExpediaから巨額の出資を調達しました。言語は英語にも対応しているため、当然ながら外国人旅行者にとっても問題なく扱えます。
・Go-Jek
今やジャワ島都市部の市民の必需品となった『Go-Jek』。外国人から見ても、非常にありがたいサービスです。
これはバイクタクシーを任意の場所に呼び指すアプリ。使い方はUberとほぼ同じです。Googleの位置情報を基に、ライダーは乗客を探します。
料金は乗車前に提示されるので、ボッタクられる心配もありません。そもそもバイクタクシーというのは事前交渉制で、外国人は足元を見られて法外な値を要求されるのが常でした。Go-Jekはそれをなくしたのです。
島嶼はベンチャービジネスのひとつに過ぎなかったGo-Jekは、現在ではプロサッカーリーグの公式スポンサーになるほどの大企業に成長しました。市民がそれを必要とした、ということです。
ですが、問題も発生しています。現地陸運当局との摩擦が再燃し、一部自治体がGo-Jekを含むオンライン配車サービスを禁止してしまったのです。この措置が一時的なものだったとしても、再び同様の禁止令が出ないとは限りません。
また、空港や繁華街などではGo-Jekの乗り入れができないということもよくあります。そのあたりは、現地の人に状況を確認してみましょう。
・Bustiket.com
最後は長距離バスの乗車券に特化した『Bustiket.com』です。
航空路線が発達したとはいえ、インドネシアではバスはまだまだ有力な交通手段。根性のあるバックパッカーは、ジャカルタからバリへ行くのに丸1日バスの中で費やします。ですがバスは飛行機に比べたら、チケット購入の際の利便性で劣ってしまいます。オンラインで手配できるサービスが、今まで存在しませんでした。Travelokaには鉄道チケット購入のプラットフォームはありますが、バスはありません。
その煩わしさを見事に解決する手段として、Bustiket.comは急速に成長しています。
ちなみに専用アプリも配信されていますが、筆者がこの記事を執筆している2017年11月5日の時点ではAndroidのみの対応です。インドネシアの新興オンラインサービスは、審査がより厳しいiOSをひとまず避けてAndroidだけに力点を置く場合が多いようです。
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