皆さんは、銀座の中心部に存在する伝説になりつつある料理屋「銀座魚勝」をご存知だろうか。何か伝説になりつつあるのか? それは採算度外視で料理を提供している希少な名店だからである。

・すべての料理がサプライズ
板前料理を銀座ではありえない低価格で提供しているだけでも驚きだが、この店の大将は「より食材が引き立つ仕込み」と「食材と食材のマリアージュ」を徹底し、いっさいの妥協を許さない根っからの匠。どの料理を食べても値段以上であり、絶品なのだ。決して客に「ふーん、まあまあ美味いけどこんなもんか」と思わせない、すべての料理がサプライズなのである。

・特に美味しいと感じた料理
今回は、そんな「銀座魚勝」の料理をほぼすべて食べ、なかでも特に美味しいと感じた料理をランキング形式でご紹介していきたいと思う。すべての料理が特別料理だが、そのなかでも特に絶品といえる料理である。


・グルメ記者が感動した魚勝の絶品料理ランキングトップ10
1位 とうもろこし豆腐 600円
これを食べずして魚勝に行ったことにはならない!? そう断言しても良いほどの隠れた名物。とうもろこしのほのかな甘さと、クリーム感とミルク感が漂う特別な豆腐。

そこにクリーミィーでありながら自然の塩味を有するウニが盛られ、たたそれだけでも贅沢だというのに「帆立のあん」がふんわりとかけられているため、まさに「旬の甘み」を堪能できる逸品。季節により食材が変わるので楽しみ。



2位 尾崎牛のロース芯ステーキ 2300円
普通の牛脂の融点は40から50度と言われてるが、尾崎牛は28度と低温でも溶けるほどデリケート。尾崎牛の肉を手で持てば、みるみるうちに脂が溶けていくという。

そんな尾崎牛の深いコクとキレの良い甘みのバランスが、他ではない味わい。とろける脂は豊富な旨味を含んでいるため、食べた瞬間から贅沢な美味しさが広がる。



3位 タコの刺身 850円
築地のなかでも特に素晴らしい「いきの良いタコ」を使用するのは当然ながら、細かく精細に刻まれた隠し包丁が美味しさの決め手。

タコは弾力を楽しむことができる食材だが、その弾力の良さを残しつつ、ふわっと広がる「今までにないタコの食感」を実現している。まさに匠の技を垣間見れる逸品だ。


4位 冷製 丸ごとトマトの出汁びたし 600円
糖度が高く、パリッと身がしっかりとしたトマトを使用し、大将がみずから抽出した高濃度の出汁に浸してある。

トマトの甘さが出汁の旨味と合わさり、美味しさを昇華させているのがわかる。出汁の質と濃度、そして後味に徹底してこだわっているため、最後の一滴まで飲み干してほしい。


5位 メロカマの煮付け 980円
もし定食で「メロカマの煮付け」が提供されることになれば、日本一美味しい定食の称号を与えても良いはず。

トロットロのゼラチン質と、繊細でホクホクとした白身がたまらない美味しさ。白いご飯が欲しくなるが、お酒のアテでも、甘すぎずしょっぱ過ぎず、飽きのこない塩梅に仕上がっている。



6位 万願寺とうがらしの焼きびたし 650円
とうがらしをここまで美味しく昇華できるなんて! フレッシュなキュキュッとした食感を残しつつ、辛味のない万願寺とうがらし独特の旨味が味覚に訪れるよう、繊細な調理が施されている。

火入れし過ぎないことで素材の食感風味を生かす調理をしているのが素晴らしい。トロロと鰹節がよりソフトな口当たりにし、食感にグラデーションを生んでいるのも良い。

7位 とうもろこしとキスの天ぷら 880円
美味しく食べるならば、なによりも鮮度が重要なキス。魚勝では刺し身でも食べられるキスを天ぷら食材として使用し、この低価格ではなかなか味わえない高レベルなキスの天ぷらを実現。

まさに柵状に削がれた塊のとうもろこしの甘さが、キスの甘さと階調を作り味覚を楽しませてくれる。


8位 茄子とみょうがの肉味噌炒め 650円
実はこの料理にも尾崎牛が含まれており、そのエキスからもたらされる甘み(旨味)が味噌の辛さをいっそう引き立てて、茄子の広がる美味しさを盛り上げる。

みょうがが加わっていることで、ガツンとしたインパクトある旨味のあとに爽やかさが訪れるのもいい。


9位 納豆チャーハン 590円
実は好きな人は好き。ご飯系メニューのなかでは不動の人気No.1メニューであり、もともとはまかないだった料理でもある。

作り立てが美味しいのはもちろん、冷めても美味しいのでお土産にもオススメ。そう、持ち帰り可能なのである。


10位 鉄板海鮮焼きそば 800円
大阪仕込みのソースを使用し、ところどころカリっとした食感があり、見た目も豪華で、ワクワクする逸品。見た目のハデさは伊達ではなく、見た目以上に美味しさも豪快。

それもそのはず、魚勝の一品料理に使用されている魚介類をふんだんに使用しているのだから、美味しくて当然だし、他店で作れない味なのも納得。シメでガッツリ食べてもいい。


・まだある絶品料理の数々
この「銀座魚勝」には他にも無数に絶品料理が存在する。たとえば女将のふるさとである大分県の名物「とり天」は大分県民か絶賛するほど美味だし、この店を訪れたら絶対に注文しておきたい鉄板の料理だ。

豪快にザク切りした「れんこんの塩金平」は、食べ応えと香ばしさに定評がある逸品である。


・どんどん美味しさが増していく稲荷寿司
また、ランチタイムは持ち帰り専門店となり、稲荷寿司(おいなりさん)を提供している。五目いなりと穴子いなりがセットになった1箱(8個入り)で1200円で、日によってはすぐに完売してしまう勢い。

日々改良が加えられており、どんどん美味しさが増していくのも客として楽しい。とにかく、この「銀座魚勝」に行かずして銀座のグルメを語ることはできまい。



もっと詳しく読む: 伝説になりつつある料理屋「銀座魚勝」の美味しい料理ランキングトップ10発表(東京メインディッシュ) http://main-dish.com/2018/08/10/ginza-uokatsu/

銀座魚勝
住所: 東京都中央区銀座4-3-7 銀座スバルビル 2F
時間: 11:30~14:00(持ち帰りのみ) / 17:00~24:00 土日15:00~23:00
休日: 月曜日