スウェーデン南部のスコーネ県は「北欧のトスカーナ」と称されるほど、豊かな穀倉地帯が広がる地域です。17世紀まではデンマーク領だった為、首都のストックホルムとは異なる文化や街並みに触れる事ができます。
マルメはスウェーデン第三の街で、早い段階で産業化が進んだ工業都市。街を歩いていると、古い街並みに上手く溶け込んでいるモダンな建築と出会うことができます。
今回はスウェーデンのマルメの個性的な建築を巡ってみましょう!
デンマーク首都コペンハーゲンから鉄道で約40分でアクセスできる、スウェーデン南部の街マルメは、歴史的な建物が残る旧市街と近代的な高層ビルが混在している不思議な街並みが広がっています。
古い街を意味する旧市街「Gamla staden(ガムラ スターデン)」には、石畳の路地や古い木組みの家なども残されています。
この街を歩いていると、元々あった古い建物にモダンな建物を増築している建築スタイルをよく見かけます。
マルメ中央駅はレトロなレンガ作りの旧駅舎と近代的な新駅舎が繋がっている、この街を象徴するような建築。
旧市街地すぐにあるマルメ市立図書館も、お城のような外観の旧館とモダンなガラス張りの新館が一体となっています。
マルメの運河沿いには美しい遊歩道が続いているので、のんびりと散策するのもオススメ。
運河沿いにあるマルメ海洋大学は築100年を超えるレンガ作りの建物に、全くテイストの異なるアルミと大きなガラス窓を持つ建物が増築されました。
ガイドブックに載っていないような、大学やオフィスビルなども面白いものが沢山ありました。
こちらはマルメライブ(Malmö Live)という、コンサートホール、ホテルやオフィスなどの複合施設です。
マルメ大学の入っている建物もオフィスビルのようなモダンな雰囲気。
そんなマルメの建築の中で最も個性的な建物は、2005年に完成したスカンジナヴィアで最も高いビルであるターニング・トルソ(Turning Torso)です。
スウェーデンでは高層ビルは珍しく、スカンジナヴィアで一番といっても高さ190メートルほど。ターニング・トルソはマルメの街の至る所から姿を見る事ができます。
港町のマルメの以前の象徴的な建物は、高さ146メートルにもなる巨大なクレーンでした。
2002年に巨大クレーンが撤去された後、新しくマルメの象徴的な建物を創ろうというプロジェクトでターニング・トルソの建設が始まりました。
ターニングトルソは見る角度によって姿が違うのが面白いポイント。
最上階は一階と比較すると、90度もねじれています。
内側から見える景色も気になりますが、オフィスビルと高級マンションとして利用されており、残念ながら観光客向けには解放されていません。
近年、中東や中国を中心に超高層ビルの建築ブームが起こっており、いくつかねじれたデザインを持つビルもありますが、マルメのターニング・トルソが実は世界初のねじれ高層ビル。
マルメ市内中心部には徒歩圏内に個性的な建物が多くあるので、ぜひ街歩きを楽しんでみてください。
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