江戸時代、日本橋と京を結んでいた中山道。街道沿いには69以上の宿場町が設けられ、江戸時代には行き来する商人や旅人でどこも賑わいを見せていました。
中山道沿いにある宿場町のなかでも、かつての面影が色濃く残されている事で知られているのが、長野県にある奈良井宿。旅情ある街並みを一目見ようと、今日も多くの旅人が訪れます。
そんな昔なつかしい風情が残る奈良井宿を存分に楽しむためにしてみたい5つの事を紹介します。
旅情あふれる町並みをのんびり散歩
奈良井宿では、どこか懐かしさを感じさせる木造の街並みが1kmほど続きます。宿屋や食事処の軒先にはレトロな赤いポストや狸の置物、蛇の目傘などが置かれ、古き良き日本の原風景そのもの。
時代の流行に流されず、ここだけ時が止まっているかのような宿場町。そんなのんびりとした町の中を散策しながら、町が旅人で賑わっていた遠い昔に思いを馳せるのも素敵ですね。
樹齢300年以上の木曽檜で造られた橋の壮大さに感動する
町の外れにみえるのが、立派なアーチを描いている「木曽の大橋」。長さ33m、幅6.5mと、橋脚のない橋としては日本有数の大きさを誇ります。
橋に使用されているのは、樹齢300年以上の木曽檜。近くで見ると思いのほか橋は大きく、その風格に圧倒されること間違いありません。
多くの旅人が通った杉並木を実際に歩いてみる
町の北側に位置する「中山道杉並木」では、かつて江戸や京をめざした旅人が通った道を実際に歩くことができます。樹齢数百年の立派な杉が並び、ここを歩くだけでパワーがもらえるかのよう。
杉並木を少し歩くと、八幡神社の地蔵堂の前には整然と並ぶ約200体のお地蔵さまが。一瞬びっくりしてしまう光景ですが、よく見るとどの地蔵もてても和やかな表情をしているのが分かります。
木曽名物「五平餅」に舌鼓を打つ
木曽の名物といえば「五平餅」。丸形やわらじ型に練った米を焼き、胡麻や胡桃のタレを塗った料理は、長野県や岐阜県の山間部で古くから郷土食として親しまれてきました。
奈良井宿には五平餅を出す食事処があり、情緒ある古民家のなかで作りたての五平餅が味わえます。香ばしく焼いたご飯と濃厚なタレの相性は抜群。
清らかな湧き水で喉を潤す
宿場町の中を歩いていると、所々に湧き水が飲める場所があるのに気づくでしょう。かつてこの町へやって来た旅人たちは、このような町の水飲み場で喉を潤いしていました。
水飲み場の水は現在でも飲料可能。口に含んでみれば、その清らかさと冷たさに驚く人も多いかもしれません。
ノスタルジックな町並みが昔も今も多くの旅人を惹きつける奈良井宿。目で見て舌で味わったり実際に体験したりしながら、この町の魅力を五感で十分に感じとってください。
Post: GoTrip! https://gotrip.jp/ 旅に行きたくなるメディア