ニョニャ料理は、19世紀後半までにマレーシアに移住した中華系移民男性が現地の女性と結婚し、生まれた子孫たちの家庭料理。その子孫たちをプラナカンと呼ぶため、プラナカン料理ということもあります。
中華系の食材や調理器具を使いマレーシアの香辛料や味付けでアレンジされているので、中華料理ともマレーシア料理とも違う、独特の味わいです。
今回紹介するのは、マレーシアのペナン島、ジョージタウンで人気のあるニョニャ料理レストラン「ペルッルマ(Perut Rumah Nyonya Cuisine)」です。
店内は一部吹き抜けになっており、開放的な空間。緑が多く、色彩が濃いです。
吹き抜けの部分には水色の傘。
中華料理店らしくもありますが、東南アジアらしいエキゾチックな雰囲気も混ざり合っています。
奥にある棚には、お弁当箱でしょうか、ホーロー製と思われるかわいい容器が並んでいました。
こちらはニョニャ料理の前菜「パイティー」。ぱりっと揚げたカップの中に細切りの大根や人参、海老などを詰めたものです。味は少し切り干し大根の煮物にも似ています。
魚のすり身にココナッツやスパイス、卵などを加えて、バナナの葉に包んで蒸した「オタオタ」。
バナナの葉を開くと、レモングラスの香りが広がります。スパイスの効いた、柔らかめのはんぺんといった印象です。
酸っぱくて辛い煮込み料理。
手前は豚肉とじゃがいもの煮物。マイルドな醤油味で、日本の肉じゃがのような感覚で、ご飯にもよく合います。奥はニョニャ式のフライドチキン。スパイスが効いていて、けっこう辛いです。
そのほか、揚げた肉巻き、焼きそば、焼いた海老などをいただきました。
全体的に中華料理っぽいのに、スパイスが効いていてエスニック。辛いものはかなり辛いですが、和食っぽさを感じるマイルドな味付けのものもあり、辛いものばかりというわけではありません。
日本人にとって親しみやすい味のものもあるので、グループでいろいろ注文して取り分けて食べるのがおすすめです。
デザートには、ココナッツミルクに根菜や芋が入ったスープとおしるこのようなものを取り分けていただきました。どちらもあっさりした甘さで、辛い料理でピリピリした舌が落ち着きます。
南国フルーツのジュースのラインナップも豊富です。
マレーシアのペナン島・ジョージタウンへ行ったら、ぜひここでしか食べられないニョニャ料理を味わってみてはいかがでしょうか。きっとペナン旅行のおいしい思い出になるに違いありません。
Post: GoTrip! https://gotrip.jp/ 旅に行きたくなるメディア
店名 Perut Rumah Nyonya Cuisine(ペルッルマ・ニョニャ・キュイジーヌ)
住所 No. 4,6 & 8 Jalan Bawasah, 10050 Georgetown 10050 ジョージタウン ペナン州 マレーシア
営業時間 11:00 – 15:00、18:00 – 22:00
公式Facebookページ Perut Rumah Nyonya Cuisine