昨今のビジネスシーンのファッションといえば、自転車通勤増加に伴うビジネスリュックの需要増加があり、街中でビジネスリュックを背負う人を見かけることも少なくない。また気温変化にともないクールビスも一般化して、ノーネクタイや私服通勤も珍しくはなくなった。
そんな中、洋服の青山のビジネスカジュアルブランド「MORLES(モアレス)」を展開している青山商事が、セレクトショップBEAMSとともに「2019年トレンドコーディネート発表会」を2月21日に実施した。
発表会では「MORLES(モアレス)」の企画監修を手がける株式会社ビームスより、2019年トレンドアイテムが紹介された。まず今年の春夏トレンドテーマとして、ノーネクタイスタイルでファッションを楽しもうという「Senza Cravatta!」を提示。
ビームスの矢崎氏によると「業界的には古い表現かもしれないが、あえて今の気分でこのスタイルを構築したら全然違うものになるというアピールです」と意図が語られた。さらに「細いパンツやタイトシャツでボタンを外す従来のスタイルではなく、ビジネスマンにとってリラックスしつつも楽しい気持ちを感じてもらえたら」とのこと。
「MORLES(モアレス)」の新作はスポーティーさやリゾートを感じられるカラフルな色合いが1つの特徴となっており、リネン素材を取り入れるなど無理なくオフにも着用できるリラックスさを打ち出したラインナップが登場している。
特にしっかりと襟が成立するように設計されたニットポロは、同じくビームスの佐藤氏より「ジャケットのインナーとして着用してもビジネスカジュアルにふさわしく、第1ボタンを外しても綺麗に見える」とのこと。ドライな素材感を重視しているので、昨今の蒸し暑い日本の気候で無理なく着用できるのもポイントとなっている。
L/S布帛Tシャツも、ジャケットのインナーとして使うのはもちろん、オフの日もこれ1枚でコーディネイトの幅が広がる一品。光沢感があるストレッチ素材を使用しているので、休日の家族サービスで子どもと遊びまわっても崩れないという。洗濯してもしわになりにくくメンテナンスのしやすさもポイントだ。
「ビジネスシーンでは襟口をジャケットに仕舞っても良し、リゾートでは逆に襟口を出して気持ちを解放するなど遊び心を持ってワンポイントコーディネイトをする楽しさも。スカーフを巻いてアクセントをつけるのもあり」と、ビームス・森氏よりコーディネイト案も紹介された。
ノーネクタイのビジネスカジュアルは、オンオフ両方のシーンで使えるというのが今後もポイントになってきそうだ。1着で多様な着こなしができれば経済的にもありがたい。洋服の青山といえばかっちりとしたビジネススーツのイメージを持たれることも多いだろうが、「MORLES(モアレス)」ブランドは、シーンを問わず着用できるカジュアルさを兼ね備えている。今後のコレクションにも注目したい。