シンガポールを拠点にいつもと違った旅がしてみたい!という方におすすめなのが、シンガポール発着の大型客船で東南アジア周遊を楽しむクルーズ旅行です。

眠っている間に船が移動してくれるので、短い日数でも効率よく複数の国を周ることができます。

「でも、クルーズ旅行って高いんでしょ? お金持ちしか行けないのでは……。」

日本では、船旅に対して「一般人には手が届かないもの」「一生に一度の贅沢」というイメージがあるかもしれません。

もちろんラグジュアリーな船旅もありますし、豪華さを追求していけばそれに比例して旅費も高くなってしまうのは否めませんが、選ぶクルーズ、日数と路線、客室によっては、意外とリーズナブルに船旅が楽しめるのをご存知でしょうか。

今回は、シンガポール発着で周辺の東南アジアの国々を周遊できる「ゲンティン ドリーム」の全ての客室カテゴリーをご紹介しましょう。

・ゲンティン ドリームってどんな客船?

「ゲンティン ドリーム」とは、アジア初のプレミアム客船として2016年秋に登場したクルーズライン「ドリームクルーズ」の第一船となる客船です。総重量15万トン、全長335メートル、19階建て、乗客定員数は3,300名以上を誇ります。

全長335メートルと聞いてもあまりピンとこないかもしれませんが、東京タワーを横にしたくらいの長さと言えば、その大きさが伝わるでしょうか。

ドリームクルーズのコンセプトは”アジアンハート&インターナショナルスピリット”。きめ細かなアジアのおもてなしと国際的精神を感じられるクルーズが楽しめるのが特徴です。

・ゲンティン ドリームの客室のカテゴリーは?
「ゲンティン ドリーム」の客室数はなんと1,674室。

1人ずつのお客様が乗船したと考えると1600人以上が同じ船に乗っている計算になりますので、1つの小さな街レベルである事が分かります。

そんな洋上に浮かぶ街である「ゲンティン ドリーム」の客室カテゴリーは8つに分かれていて、利用シーンや旅の予算に応じて対応することができるのが魅力の1つです。

・パレス ヴィラ(約224㎡)
・パレス ペントハウス(約37/56㎡)
・パレス デラックス スイート(41㎡~)
・パレス スイート(37㎡~)
・バルコニー デラックス ステートルーム(22㎡~)
・バルコニー ステートルーム(20㎡~)
・オーシャンビュー ステートルーム(16㎡~)
・インテリア ステートルーム(13㎡~)

(※一部の客室は車椅子対応/コネクティングルームあり)

客室によって、広さや設備、備品、雰囲気などがかなり違います。

もちろん、料金も客室によって異なり、最も高い客室と最も安い客室とでは、数倍どころか、10倍近くも差があるケースもあります。

今回はその8つの客室の全てを紹介したいと思います。

・最も豪華な王様のような滞在ができる客室「パレス ヴィラ」
「パレス ヴィラ」は、フロア面積約224㎡、最大定員6名、キングサイズベッドにクイーンサイズベッド、そしてダブルサイズソファベッドが設置された、最も高級な客室です。

アジアを運航する船の中でも最大級といわれる「ゲンティン ドリーム」においても、たった2室しかありません。

リビングルームはモダンで高級感溢れる雰囲気でまとめられており、グランドピアノまで設備として備わっています。

広々としたベッドルームの大きな窓からは、海とともに美しい朝焼けや夕焼けを楽しむ事もできます。

バスルームも高級感溢れる設えで、まさに洋上における極上のスイートルームと言えるほど。

さらに室内の階段を上がると、デッキ先端にはプライベートエリアが設けられています。

潮風に吹かれながら、洋上に浮かぶ1つの街である「ゲンティン ドリーム」の最上階からの景色を独り占めすることができる、まさに王様のような気分を味わえるお部屋となっています。

・ゆったりと暮らすように旅できるお部屋 「パレス ペントハウス」
パレス ペントハウスは、フロア面積約37㎡または56㎡、最大定員4〜6名、キングサイズベッドとダブルサイズソファベッドが設置された客室で、この船の中には4室ある部屋カテゴリーです。

広いリビングルームには、オシャレでモダンなテーブル、椅子、ソファがゆったりと配置されています。

壁際にはさまざまなお酒が楽しめるミニバーもあります。

ベッドルームも広く、落ち着いたお部屋の雰囲気を楽しむ事ができます。

・プライベートかつラグジュアリーな船旅を楽しめるお部屋 「パレス デラックス スイート」
パレス デラックス スイートは、フロア面積41㎡~、最大定員4名、クイーンサイズベッドとダブルサイズソファベッドが設置された客室で、この船には40室あります。

程よいスペースが確保されているこちらのお部屋はプライベートでありながら、ラグジュアリーな船旅を楽しむ事ができるお部屋となっているため、特にワンランク上のデートクルーズとして特別な2人の時間を楽しむ事ができるでしょう。




・カジュアルにラグジュアリーな船旅を楽しめるお部屋 「パレス スイート」
パレス スイートは、フロア面積37㎡~、最大定員4名、クイーンサイズベッドとダブルサイズソファベッドの設置された客室で、この船に96室あります。

こちらのお部屋は「パレス」とカテゴリーされているお部屋の中で、もっともリーズナブルなお部屋のため、カジュアルながらもラグジュアリーな船旅を楽しめるお部屋となっています。


・バルコニー デラックス ステートルーム
バルコニー デラックス ステートルームは、フロア面積22㎡~、最大定員3~4名の客室で、部屋数は232室となっています。

こちらは通常のカテゴリーのお部屋の中で、もっともゆったりしたお部屋。

パレスカテゴリーとは異なりますが、通常のクラスのお部屋の中で最も広く、開放感を感じられるお部屋となっています。

バルコニーもついているため、お部屋から眺める格別な朝焼けと夕日をプライベートな空間で堪能できる、特別なお部屋となっています。

・バルコニー ステートルーム
バルコニー ステートルームは、フロア面積20㎡~、最大定員3~4名の客室で、部屋数は最も多く814室となります。

通常のクラスのお部屋の中でバルコニーデラックスステートルームに次いで広さが確保されており、開放感を感じられるお部屋となっています。

デラックスと同様、こちらのお部屋にもバルコニーもついているため、お部屋から眺める格別な朝焼けと夕日をプライベートな空間で堪能できる、特別なお部屋となっています。

・オーシャンビュー ステートルーム
オーシャンビュー ステートルームは、フロア面積16㎡~、最大定員2~4名、シングルサイズベッド2台とシングルサイズソファベッド2台またはシングルサイズソファベッド1台が設置された客室で、この船に84室あります。

こちらのお部屋はリーズナブルに船旅を楽しめる、さらには窓から船の外の景色も楽しめるお部屋となっています。

お部屋そのものはインテリアルームとそこまで変わらない広さですが、船の外の絶景を楽しめるのがこちらのお部屋のオススメポイントです。

船旅ならではの景色をリーズナブルなお部屋で楽しむ、そんな船旅も素敵な旅の思い出の1つになるに違いありません。


・インテリア ステートルーム
インテリア ステートルームは、フロア面積13㎡~、最大定員:2~4名の客室です。

「インテリア(interior)」は「内部の、内側の」という意味で、その名の通り、この客室は船体の中央部に位置し、窓がありません。

眺望を楽しむことはできないかわりに、最も安価な料金で利用できるのがこのインテリア ステートルームの魅力。お部屋でゆったりと過ごすよりも、船内のさまざまな施設で遊びつくしたい!という人、部屋代を抑えたい人に人気があるとのこと。

ゲンティン ドリームには、プールやウォータースライダー、シアターなど無料で楽しめるエンターテイメントが充実しているので、部屋では寝るだけと割り切って安価なインテリア ステートルームを選び、起きている時間は船内の施設や寄港地で思い切り楽しむのも賢い方法かもしれません。

インテリア ステートルームは、この船に402室(全客室の約1/4)あります。


・パレスの客室の特典とはどんなもの?

ここまでに紹介した8種類の客室のうち、”パレス”の名が冠せられた4つのカテゴリーは、いわゆるホテルのクラブフロアやエグゼクティブフロアのような上位カテゴリに属する客室です。

パレスは上品かつ豪奢に施された洋上のラグジュアリー空間として、142室のスイートとともに、プールやスパ、ジム、レストランなどの専用エリアや、VIP施設を備えた特別な空間です。

客船の中にもう一つ、別の高級ホテルが存在する、というのが近いイメージかもしれません。

そんなパレスの特典の1つが専用ラウンジ。

パレスの客室に泊まっている人は、一般の人が立ち入りできない専用ラウンジを利用できます。

ゲンティン ドリームの一般エリアはファミリーが多く、カジュアルな雰囲気なのですが、パレスのラウンジは落ち着いた雰囲気なので、優雅に過ごしたい人におすすめ。

シンガポールの高級茶ブランド「TWG」の紅茶を飲みつつ、アフタヌーンティーを楽しむこともできます。

そして、パレスのもう1つの特典が、専用レストランでの食事や有料レストランで楽しめる美味しい食事です。

高級食材がずらりと並ぶシーフードブッフェは、一般のブッフェレストランよりも遥かにハイレベルな内容となっているため、「パレス」での船旅はお腹も心も格別な船旅を約束してくれます。

さらにパレスの特典でうれしいのはアルコール。

ゲンティン ドリームでは、無料レストランでもアルコールは有料となっているのですが、パレスの宿泊者はアルコールを含むプレミアムドリンク・パッケージが無料でついている(※オールインクルーシブ)なので、お酒を楽しみたい方にはもってこいのクルーズプランと言えるでしょう。

そのほか、ヨーロピアンスタイルのバトラーサービスが24時間受けられる、空いているプールやジム、スパなどの専用施設を利用できる、乗船・下船が優先される、ショーの特別シート、レストランやスパの優先予約、専用レセプションが利用できる、Wi-Fiのスタンダードプランの料金が含まれることもパレスの客室に泊まる特典と言えるでしょう。

一口にクルーズといっても、同じ船の中にこれだけさまざまな種類の客室があるので、自分の好み(どんな旅がしたいか)、誰と行くのか(カップル or ファミリー or 友人グループ)、そして予算にあったものをしっかり選ぶことが大切だと思います。

資料や説明会で直接クルーズ旅行の主催会社に問い合せをして、自分だけのクルーズ旅行を見つける、そんなアプローチで新しいスタイルの旅を見つけてみてはいかがでしょうか?

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