韓国・ソウルでいま最も注目のエリアが「益善洞(イクソンドン)」。韓国の伝統家屋「韓屋」が並ぶ韓屋村といえば、北村(プッチョン)が有名ですが、益善洞の韓屋村は、北村とはまったく様子が異なります。
ソウル中心部にありながら、開発から取り残され、近年になってレトロな街並みが注目を集めるようになったことから、おしゃれなカフェやレストランが充実。新旧が混在するヒップな雰囲気が魅力で、ソウルの若者たちに大人気のスポットなのです。
人気グルメがひしめき合う益善洞で、ひときわ人気を集めるのが「昌華堂(チャンファダン)」。2018年12月24日放送の「有吉ゼミ」でも紹介された、行列のできるマンドゥ専門店です。
もともとデパ地下でおなじみだったお店がロードショップをオープンし、たちまち人気に火が付きました。
「マンドゥ」とは、いわゆる韓国式餃子のこと。小麦粉を練って作った皮に、肉や野菜、豆腐などの具材を混ぜた餡を包み、蒸したり焼いたりしたものです。もともと中国から伝わったとされ、漢字で書くと「饅頭」。韓国のマンドゥは蒸し餃子が主流ですが、ここ昌華堂は皮をパリパリに仕上げた焼き餃子が売り物。
店先では、見事な手さばきで次々とマンドゥが包まれていく様子が見学できます。こうした実演を目にすると、味への自信を感じますます期待が高まりますね。
韓国にある韓国料理の店は、「昔ながらの食堂」といった雰囲気の店が多いですが、昌華堂はカフェ風のレトロ可愛い店内。従来の韓国料理店のイメージを覆すおしゃれな空間も人気の秘密です。
昌華堂にやってきたら必ずオーダーしたいのが、盛り合わせマンドゥ。豚肉、炭火、エビ、キムチ、青唐辛子という5種類のマンドゥを一度に楽しめる欲張りメニューです。
お客さんのほどんどが韓国人ですが、英語と日本語のメニューもあるので、入店時にリクエストを。マンドゥ以外には、キムチチャーハンやトッポギなどもあります。
注文したらセルフサービスのタレを用意して、マンドゥが運ばれてくるのを待ちましょう。
大きなカゴに載ったマンドゥは、日本の一般的な餃子よりも大ぶりで、ボリュームたっぷり。慣れていない人には衝撃ですが、大きなハサミもドーンと載ってくるのが韓国流です。マンドゥをはさみで食べやすい大きさに切ってからいただきます。
特製のマンドゥを口に運んでみると、外はパリパリで中はジューシー。じゅわっと肉汁があふれる餡がたまりません。
特に秀逸なのが、定番の豚肉のマンドゥ。パリッと焼き上げたモチモチの皮の中に、お肉の旨みが凝縮された豚肉餡が詰まっていて、噛むとほんのりと甘い優しい風味が口いっぱいに広がります。その奥深いおいしさは、何度でも食べたくなるほど。
キムチや青唐辛子のマンドゥはもちろん、エビのマンドゥも、日本式の餃子とは違ってスパイシーな味つけ。盛り合わせマンドゥは、一皿でさまざまな具材と味つけが楽しめるので、マンドゥオンリーでも飽きることがありません。
益善洞らしいおしゃれな空間で、焼きたてのジューシーなマンドゥがいただける昌華堂。見た目もインパクト大の盛り合わせマンドゥは、今のソウルグルメの本命です。
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名前 昌華堂(チャンファダン)益善洞店
住所 ソウル特別市 鍾路区 益善洞 174
公式サイト https://www.changhwadang.com/