この世には様々な美味しいグルメが存在している。

その場所でしか味わえない美味しいグルメに出会うために、何時間も旅をしてたどり着く、時には1日以上かけてたどり着くという場所も存在しているのだ。

しかしながらそれだけの時間と労力をかけてでも味わいたい、そんな絶品のグルメは多くの人々を魅了してやまない。

そんな世界各地に存在しているグルメスポットの中でも、絶対に徒歩でアクセスしなければたどり着けない場所がある。

それが山小屋で味わう絶品グルメ。

平地を抜け、樹林帯を抜け、様々な困難の先にある山小屋は登山者を癒すためのオアシスのような存在なのだ。

今回はそんな日本各地に存在する様々な山小屋グルメの中から、御嶽山にある山小屋の1つ「御嶽 五の池小屋」をご紹介したい。

・標高2800メートルに位置する天空のオアシス、それが「御嶽 五の池小屋」
「御嶽 五の池小屋」とは、、長野県木曽郡木曽町・王滝村と岐阜県下呂市・高山市にまたがっている標高3067メートルの大きな独立峰のこと。

御嶽山は、火山としては富士山に次いで2番目に標高が高い山で、古来より信仰の対象として大切にされてきた山だ。

御嶽山は剣ヶ峰を主峰にして、摩利支天山、継子岳、継母岳などの外輪山があり、南北約3.5 kmの台形の山の形をしている。そのため、山の上でも様々なトレッキングルートを楽しめることでも有名である。

そんな御嶽山において、岐阜側の頂上付近に位置しているのが、今回ご紹介する山小屋「御嶽 五の池小屋」なのだ。


・「御嶽 五の池小屋」でしか味わえない最高のビールと窯焼きピザ
「御嶽 五の池小屋」では絶景の景色が楽しめるだけではなく、非常に美味しいご飯も山小屋の魅力となっている。

まず到着したら味わいたいのが、生ビールと燻製盛り合わせ、もしくはこちらの山小屋特製のシフォンケーキだ。

燻製盛り合わせは自家製で非常にしっかりと燻製されており、非常に美味。

そこに美味しい生ビールを合わせるのだから、たまらない。


そして、山小屋で焼かれている特製のシフォンケーキも、2800メートルの場所で味わえるシロモノではなく、そのクオリティに驚きを禁じ得ない。

もちろんそれだけではない。

きちんとおひつで供される夕食・朝食のご飯は、一粒一粒が立っており、ご飯だけでも非常に絶品の味わい。

味噌汁の味噌まで自家製にこだわるこちらの「御嶽 五の池小屋」で味わう食事は、地上で味わう食事にも引けを取らないといっても過言ではないほど。



そして一番の驚きと美味を味わえるのが、窯焼きのピザだ。

ピザを焼き上げる200kgをゆうに超える鋼鉄の薪ストーブの窯は、「御嶽 五の池小屋」の有志でわざわざ足で2800メートルまで背負って上がったという、まさに入魂のストーブ。

その薪ストーブで焼き上げられるクリスピーな自家製ピザはまさに格別な味わい。




そんな山が見せてくれる絶景と、「御嶽 五の池小屋」が提供してくれるご馳走を味わえば、山の魅力に取り憑かれてしまう、そんな宿泊者たちの異口同音の意見もうなづける。

まさに自分の足で登るからこそたどり着ける、最高の場所がここにはあるのだ。


・オススメのルートは長野側から御嶽山に登り、「御嶽 五の池小屋」に宿泊して、岐阜側の濁川温泉に下るルート
様々なルートが楽しめる御嶽山なのだが、オススメのルートは、1日目はおんたけロープウェイを使って、剣ヶ峰、二の池、賽の河原を通って三の池へと向かい、「御嶽 五の池小屋」に到着、余裕があれば摩利支天に向かい、「御嶽 五の池小屋」に宿泊、2日目に継子岳に登頂し、岐阜側の濁河温泉に下るルートだ。

その大きな理由の1つが、岐阜側の登山口である1800メートルの場所にある濁川温泉。

たっぷりと山を味わった後に味わう温泉は格別だ。ただ、登山口が入山と下山とで異なるため、誰かのサポートが必要となってしまうので、だれもができる登山のスタイルではないかもしれない。

もし、普段の生活から少し離れた世界に足を踏み入れてみたい、そんな風に感じることがあるのであれば、自分の足でしかたどり着けない、山の世界を味わってみてもいいのではないだろうか。

そこには地上とは全く異なる、誰もが同じ環境と同じ状況を共有して、たどり着くオアシスのような最高の山小屋があるに違いないのだ。

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名前 御嶽 五の池小屋
住所 岐阜県高山市神明町3丁目26-1 御嶽 五の池小屋
御嶽 五の池小屋の公式ホームページ https://www.gonoike.jp/