マレーシア本土ではなくボルネオ島に位置する、サバ州の州都「コタキナバル」。

コタキナバルは、ボルネオ島の最大の都市でありながらも多くの緑に囲まれているので、少し足を伸ばすと自然豊かなスポットがたくさんあります。

中でも有名なスポットが、2000年にユネスコの世界遺産に登録された「キナバル自然公園」。

コタキナバル市内から車で約2時間ほどの場所にあります。

キナバル自然公園は、標高4095メートルある東南アジア最高峰とも呼ばれるキナバル山を含めた、3つの山を中心として形成されている国立公園です。


コタキナバルというなまえも、このキナバル山が由来なのだそう。

キナバル自然公園は、キナバル山の標高1500メートル付近に位置する公園。高低差があるので低地熱帯林から高地熱帯林まで多様な環境が集まっています。

その為、滅多に目にすることのない珍しい動植物が多数生息しており、5000種以上の植物、動物や昆虫類を合わせた種類は驚くことに3千万種以上も存在しています。

今回はこのキナバル自然公園と、その周辺で楽しめる体験をご紹介しましょう。

・大自然のなかで珍しい植物との遭遇と、スリルある体験ができる

キナバル自然公園の中には植物園があるのですが、植物園の中へ入りたくさんの緑に囲まれながら歩いていると、食虫植物のウツボカズラやキナバル山にだけ生息するというスリッパ蘭など、見たことのない植物に出会うことができます。




そしてキナバル自然公園ならではの体験できるアクティビティが、キャノピーウォーク。

地上40メートル以上の高さにかけられたつり橋(キャノピー)を渡ります。

幅が狭くて歩くと揺れるつり橋はスリル満点ですが、つり橋から眺めるジャングルは、下から見るのとはまた違った景色を楽しむことができます。





ちなみにカメラ、スマホの持ち込みはそれぞれ5リンギット(約135円)、ビデオカメラは30リンギット(約811円)を入園前に支払う必要があるので、きちんと申告が必要です。

また、キナバル山は登山コースもありますが、このキャノピーウォークについては本気の登山スタイルでなくても歩きやすい服装であれば十分に楽しめます。

ただ、ジャングルの中は少し涼しいので、長ズボンや上に羽織れるものがあった方がベターです。ヒルなども出る可能性があるので、しっかりとした虫よけなどの準備も忘れないほうがよいでしょう。

・歩いた後は、温泉で身も心もリフレッシュ

そして植物園を出て、すぐ見えてくるのがキナバル自然公園の中にあるもうひとつの施設「ポーリン温泉」。


マレーシアに温泉というイメージが無い方は多いかもしれませんが、そもそもこの温泉を掘り当てたのは実は日本人。

第2次世界大戦中、ボルネオ島を占領していた旧日本人軍が発見したのだそうです。

屋外には温泉から足湯、プールが完備。有料ですが、室内には貸切風呂もあります。温泉やプールは水着の着用が必須ですが、水着のない方は足湯だけでも楽しめます。



ちなみに温泉は各自で蛇口をひねってお湯を溜め、使い終えたらお湯を抜くので衛生面が気になる方も安心して入れるのではないでしょうか。

自然に囲まれて入る温泉は、歩き疲れた身体はもちろん心も癒してくれるはずです。

・キナバル公園周辺に咲く世界最大の花「ラフレシア」を見る

世界で最も大きい花と呼ばれるラフレシア。

大きいもので直径90センチメートルほどにもなるラフレシアですが、ラフレシアは開花まで1年以上もの時間がかかるにも関わらず、花は1週間も経たずに枯れてしまうという、というなんとも希少な花。

開花予測が難しいラフレシアは、遭遇確率も多くはありません。

最も可能性が高いのが、いくつかのツアー会社で行っている「キナバル公園・ポーリン温泉」のツアーに参加すること。

ツアーガイド達はラフレシアの開花情報を入手することができるので、咲いていればオプションとしてラフレシア見学を提案してくれます。


コタキナバルへ訪れた際は、世界遺産キナバル自然公園で出来る貴重な体験を自分の五感で感じてみるのはいかがでしょうか?

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名前 キナバル自然公園
住所 Kinabalu Park, Ranau, Sabah, Malaysia
参考ホームページ http://whc.unesco.org/en/list/1012

アクセス情報 バス、乗合バスで行く方法もありますが、各会社から出ているツアーに申し込むとホテル送迎もあるのでオススメです