アドヴェントの時期には2500ヵ所以上もの場所でクリスマスマーケットが開催されるドイツ。各地で個性的なマーケットが開かれるなか、世界でも最大級の規模を誇るクリスマスマーケットが南西ドイツの町シュトゥットガルトで繰り広げられます。
豪華に装飾されたお店の数々はもちろん、ミニ機関車やスケートリンク、市庁舎の窓を利用した巨大なアドヴェントカレンダーなど、みどころも満載。夜になると各会場でイルミネーションが輝きはじめ、光に包まれた会場は一段と盛り上がりを見せます。
シュトゥットガルトのクリスマスマーケットの会場は、シュロス広場(Schlossplatz)、マルクト広場(Marktplatz)、カールス広場(Karlsplatz)、シラー広場(Schillerplatz)の4ヵ所。このほかマルクト広場とシラー広場を結ぶキルヒ通り(Kirchstraße)にもお店が並ぶほか、クラインマルクトハレの西側には「生きたクリッぺ」として本物のロバや羊たちが展示されています。
シュロス広場で目に飛び込んでくるのは、25mもの高さを誇るクリスマスツリー。4万個もの小さな光で彩られながら繊細に輝くその姿は、他の町でみるツリーとはまた異なる趣があります。
広場にさらに華を添えるのが、巨大なピラミッドやカラフルな観覧車。これらを囲むようにしてグリューワインや焼ソーセージ、チョコレートなどのお店がならび、至るところからいい香りが。
このほかにもシュロス広場で見逃せないのが、町の見どころをモチーフにしたイルミネーション。ポルシェ博物館やメルセデスベンツ博物館、テレビ塔を現した像が何千個もの光で彩られ、暗闇の中に輝く姿がとてもロマンチックです。
会場をシラー広場に移してみると、ここにはカゴや帽子、ウール製品といった日用品を扱う店が多く並びます。
可愛らしい羊たちが乗っているのはフラムクーヘンのお店。フラムクーヘンはサワークリームを塗った薄い生地にベーコンと玉ねぎを散らして焼いたピザのような料理で、南西ドイツやフランスのアルザス地方でよく食べられているもの。レストランのほか、ワインフェスティバルやクリスマスマーケットでもよく見かけます。
屋根の装飾が話に上ったところで他の店の屋根にも注目してみると、どこも凝った装飾ばかり。というのも、シュトゥットガルトのクリスマスマーケットでは毎年最も美しい屋台を決めるコンテストを開催。優勝すべくどのお店も外観には特に力を入れ、その結果として豪華な屋台の競演が楽しめるのです。
屋根の上でサンタがソリに乗っていたり、巨大なトナカイが動きながら歌を歌っていたりと、どの装飾も個性的なものばかり。写真の様なレトロ志向のものもあり、どれが好みか見ながら歩くのも楽しいですよ。
マルクト広場では、このほか市庁舎の窓を使ったアドヴェントカレンダーやツリーにも注目してみてください。
会場を彩るイルミネーションがひときわ豪華なシュトゥットガルトのクリスマスマーケット。昼間のほうが混雑は少ないですが、光り輝く世界を楽しみたいなら夜のほうが断然おすすめです。
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シュトゥットガルトのクリスマスマーケット
開催期間(2019年):11月27日~12月23日