パンに具をサンドしただけなのに、どうしてこんなにオイシイの? ベトナム名物として知られているバインミーは、パンに野菜、肉、パテ、ハーブ、スパイス、そして魚醤などで構成されたサンドイッチだが、あまりにも美味しいため、熱狂的なファンがいる料理でもある。
・バインミートーキョー
日本各地にバインミーの名店がオープンし、人気を博しているが、新たなバインミーの世界を堪能させてくれる店が生まれた。バインミーの良さはそのままに、クオリティアップとオリジナリティを付加してメガ進化したバインミーが食べられる店「バインミートーキョー」(東京都渋谷区神宮前3-1-25)がオープンしたのである。
・サバカレーバインミーは人気がありすぎて売切
基本的に5種類のバインミーと1種類の「今月のバインミー」がメニューとしてあり、そのなかの3種類が日替わりで食べられるという。この日は「スタンダードバインミー」(880円)、「サバカレーバインミー」(930円)、「五香粉チャーシューバインミー」(980円)があったが、サバカレーバインミーは人気がありすぎて売り切れ。どれにするか迷ったが、まずは基本となる味、スタンダードバインミーを注文してみた。
・食材がお互いを高め合っている
にんじんなどの根菜をメインとした膾(なます)の爽やかな酸味と、たっぷりと盛られたパクチーの薫り、そしてまったりとした口当たりでバインミーに強いコクをアタッチしてくれるレバーパテが絶妙なバランスで共存し、お互いを高め合っているのが分かる。
・レシピを編み出した職人のセンス
旨い食材を複数まとめれば「なんとなく美味しくはなる」のだが、このバインミーは食材同士が決して共存食材の良さを打ち消すことなく、お互いがお互いを高める組み合わせとなっている。なんとなく美味いのではなく「しっかり美味いし味覚が盛り上がる」。そこはレシピを編み出した職人のセンスと言うべきか。
・唯一無二の味
なにより驚かされるのがフランスパンの質の高さと、具とのシンクロ率の高さだ。硬めのパンを使用して個性を出しているバインミーの店はあるし、ベトナムでも硬めのフランスパンを使用してい店は多くあるが、バインミートーキョーのフランスパンは唯一無二の、ここだけの魅惑的なフランスパンだ。
・米粉100%のフランスパンだから成せる技
食べると ガリッ! ザクッ! っとした食感をしっかり感じさせながら、その瞬間から崩れゆくフランスパンの表面が強い香ばしさを放つ。これがまた旨味を誘うのだ。この強い香ばしさと旨味、そして食べ応え。米粉100%のフランスパンだから成せる技か。
・このフランスパンだから作れるバインミー
「フランスパンだから硬い」「バインミーはフランスパンで作るからとりあえずフランスパンを使ってる」のではなく、「美味しく食べるためにこの硬さが必要」「このフランスパンだから作れるバインミー」という考えのもと作られていると感じた。このフランスパンである必然性があると感じた。
・オリジナリティあふれるバインミー
食べる人のことを考えた食材選びだけでなく、ヘルシーさを追求しながら美味しさもしっかり実現し、それでいてオリジナリティあふれるバインミーがこの店にはある。
・全メニュー制覇したくなる
店内でも食べられるが、テイクアウトも可能だ。朝にはモーニングとして朝だけのバインミーがあり、ランチタイムにはコーヒーやお茶、そして日替わりのサイドディッシュとセットになったメニューも用意されている。一度食べたら最後、全メニュー制覇したくなり、また行きたくなるはずだ。
もっと詳しく読む: 米粉100%フランスパンのバインミーが絶品 / バインミートーキョーでメガ進化したベトナム名物を食べる(東京メインディッシュ) https://main-dish.com/2020/03/15/banhmi-tokyo/
バインミートーキョー
住所: 東京都渋谷区神宮前3-1-25
時間: 朝8:30~9:30 ランチ11:00~15:00 カフェ15:00~17:30
休日: 日曜(要確認)