武蔵小杉駅前の複合施設「Kosugi 3rd Avenue(コスギ・サード・アヴェニュー)」が12月10日(木)にグランドオープンを迎えた。これを記念して、さまざまなイベントが実施された。
Kosugi 3rd Avenueは、神奈川県川崎市中原区小杉町における再開発事業で作られた大規模複合施設。商業・業務、公共公益、住宅という3つの機能をあわせ持ち、文化・交流のかなめとなる街を目指して作られた。
この日のイベントで、まず午前11時30分より行われたのは、駅前広場「South Park」でのシンボルオブジェの除幕式だった。サックス奏者・本多俊之さんによる演奏の後、福田紀彦川崎市長と、角川榮喜理事長をはじめとした再開発組合の面々によって幕が外された。
お披露目されたオブジェは、Kosugi 3rd Avenueの「3rd」をかたどったもの。所在地である小杉町3丁目を表わすだけでなく、3世代が集う場所であること、商業・業務と公共公益と住宅の3つの機能がそろうこと、扇形の三角形の土地の中心に位置すること、自宅でも職場でもない居心地のよい第3の場所を意味する「サードプレイス」であることを表わしているという。
除幕の後、福田市長はあいさつの中で「地域のにぎわい、新しい文化が生まれるエリアになっていくのだろうと確信しています」と述べて、Kosugi 3rd Avenueへの期待を表明した。
withコロナに対応したライブ&トークセッション
日没後の午後6時からは、スペシャルライブ&トークセッションが開かれた。登場したのは、除幕式にも参加したサックス奏者・本多俊之さん、Kosugi 3rd AvenueのラジオCMにも出演しているピーター・バラカンさん。
本多さんは、ピアニストで奥様の本多尚美さん、ヴォーカリストのMinako“mooki”Obataさんとライブを披露。除幕式では独奏した『アメイジング・グレイス』、本多さんとObataさんが手がけた劇場版アニメ『メトロポリス』の主題歌『THERE'LL NEVER BE GOOD-BYE』、クリスマスソングの『ホワイトクリスマス』などを演奏した。
本多さんとバラカンさんとのトークセッションでは「コロナ禍で広がった新たなムーブメント」をテーマとして、本多さんも行なったメンバーと対面せずに演奏する、オンライン上でのセッションなどの取り組みが紹介された。
このライブ&トークセッションはオンラインで配信された。トーク内で紹介された曲は、権利の関係上、配信では流されなかったが、曲のURLへのリンクを視聴者に紹介するなど、オンラインならではの工夫がこらされていた。
アカデミー賞公式シェフのレストランも
スペシャルライブ&トークセッションの会場となったのは、カフェレストラン「KOSUGI CAFE nappa69」。Kosugi 3rd Avenueでは、KOSUGI CAFE nappa69を含めて様々な飲食店が店を構えている。
アカデミー賞パーティ料理も手がけるシェフのウルフギャング・パックがプロデュースするカリフォルニア料理レストラン「WOLFGANG PUCK KITCHEN+BAR」(掲載した写真は、こちらの「パックバーガーランチ」)、9種類の店舗が入ってバラエティ豊かな料理が食べられる「3rd Avenue Food Market」など、魅力的な店がそろっていて、多くの人々から人気を集めそうだ。
Kosugi 3rd Avenueでは街開き週間の11月6日(金)~12月25日(金)を“Smiling 7 Weeks”と銘打ち、様々なイベントやワークショップなどを行なっている。この日のシンボルオブジェ除幕式とスペシャルライブ&トークセッションもその一環として行われた。