葬儀や墓石など、仏事に関する総合サービスで知られる、メモリアルアートの大野屋。その大野屋が、人形やぬいぐるみを供養する「人形供養祭」を118日に開催した。

人形供養祭とは、大切にしてきた人形やぬいぐるみを手放す際に、感謝の気持ちを込めて供養する儀式である。大野屋が常光閣で開催する人形供養祭は2011年より執り行われていて、2020年で10回目の開催となる。

108日~117日の受付期間中に、受け入れを担当する店舗で希望者から人形・ぬいぐるみを預かり(その際には、人形1500円、段ボール箱12000円の供養料が発生する)、人形供養祭を行なった。

巣ごもり期間によって供養される人形の数も増加?

例年では、人形供養の依頼者が法要に参加することができたが、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、会場での法要の様子はオンライン配信された。

人形たちのための供養は、千葉県千葉市の総合葬祭式場・常光閣にて、常光山本敬寺の僧侶によって行われた。会場には過去最高となる7824体の人形やぬいぐるみが並べられ、僧侶によって力強いお経があげられた。

締めくくりとなる僧侶による法話では、コロナ禍の影響で人形供養祭がオンライン配信されたことをふまえて、感染症にならないために気をつけて過ごすように呼びかけられた。

大野屋によると、コロナ禍で増えた自宅時間を使って家の中を片付けたことにより、人形を手放そうと考えた人もいたという。人形供養を依頼した人たちは、大切にしていた人形に対する気持ちを表わしながら人形を預けたとのことだ。