ビットコインは12日の取引で約1カ月ぶりに高値となる6万1,229ドルを付け、3月13日に記録した過去最高値(6万1,742ドル)に迫った。

いよいよ明日、4月14日に暗号資産交換所を運営する米コインベースが、ナスダック市場に直接上場する。暗号資産業界のユニコーン(企業評価額10億ドル以上の非上場企業)の上場は初めてである。

6日、コインベースは2021年1月~3月期の決算見通しを発表した。売上高は18億ドル、当期純利益は7.3億ドル〜8億ドルの範囲になるとした。また、コインベースの月間取引ユーザー数は前四半期の280万人から610万人に倍増した。

上場時の株価は300ドル〜350ドルで推移すると予想されており、同社の時価総額は約1,000億ドル(約11兆円)になると見られている。

最近では、米ブラックロックがビットコイン先物への投資を始めたほか、米フィデリティ・インベストメンツが米証券取引委員会(SEC)に上場投資信託(ETF)の承認を申請するなど米資産運用大手の参入が相次いでいる。コインベースの上場によって、暗号資産はさらに一般への普及が進むと考えられる。