米決済大手スクエアが、2021年第1四半期の決算を発表した。同社が運営する決済アプリ「キャッシュ・アップ」でのビットコインの売上が35億1,000万ドル(前年同期比11倍)に達したことが分かった。ビットコイン需要が高まったことを受け、キャッシュ・アップでの暗号資産(仮想通貨)取引が増えたことが要因である。一方、売上総利益は7,500万ドルにとどまっている。利益が売上に対して少ないことについては、ビットコインの市場価格が変動しやすく、スクエアがコントロールできるものではないため、ユーザーがビットコインを購入する際にわずかな手数料しか設定していないことが挙げられる。

米ツイッターのジャック・ドーシー最高経営責任者(CEO)はかねてからビットコインにポジティブな反応を示しており、ジャック・ドーシー氏が率いるスクエアは企業資産の一部をビットコインで保有している。今回、2020年第4四半期に5,000万ドル、2021年第1四半期に1億7,000万ドルをビットコインに投資したことも明らかにした。なお、ビットコインを長期的に保有することも示唆している。

同社だけでなく、資産の一部をビットコインで保有している企業は増加している。今後こうした企業がどのように動いていくのか、また、資産の一部をビットコインで保有していく企業が増加するのか、注目したい。