ブロックチェーンとNFTを用いたエコシステムを構築するEnjinは17日、20年以上にわたり歴史的芸術品のデジタル化に携わってきたVirtual Worlds LLCと提携したことを発表した。

今回の提携により、Virtual Worldsはギザのピラミッドや大スフィンクスなど、エジプトの象徴的モニュメントを表現したNFTの限定セットを制作開始する。デジタル化された歴史的建造物にNFTを適用する最初の例となり、これらのNFTはVirtual Worldsのプラットフォーム内にあるバーチャル空間に置くことができるようになるもよう。

Virtual Worldsは、Unreal Engine(アンリアルエンジン)と60K解像度の写真測量スキャンを組み合わせ、現代技術で提供できる最高峰の高精細デジタルレプリカを作成している。今回のコラボレーションの第一段階では、デジタル化されたランドマークの幅広いコレクションを利用し、NFTを使った新たなゲーミフィケーションの機会を創出する。プレイヤーがリッチな3D環境でNFTのアーティファクトを要求できるトレジャーハントを作成し、NFTを獲得する。獲得したNFTは、ウォレットに送ったり、EnjinのJumpNetブロックチェーンをはじめ、Ethereum、Polkadot、Efinityなどの分散型マーケットプレイスで取引したりできるようになるようだ。

他にも、今回の提携でコンサートやアートショーなどのバーチャルイベントを開催し、そのチケットをNFTで販売することで、バーチャルコンテンツの新しい楽しみ方を提案していく。また、レースや対人ゲームなど、究極のリアルさを追求した環境を舞台に超大作ゲームを制作し、古代の歴史や文化的に重要なランドマークをゲーム内で表現していくことも計画しているようだ。